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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ヨナス・カウフマンの歌曲リサイタル @バービカン

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<4th Feb Sat>

先月中旬のウィーン旅行のことをもたもた書いてるかと思うと、今夜聴いたばかりのコンサートをアップしたりして順番メチャクチャですが、人気のカウフマンがどうだったか知りたい方もいらっしゃるでしょうからまずそれを。

 

 

 

バービカンのカウフマン・レジデンシーが始まり、第一回目の今夜、行ってきました。

4回あるうち、私が行くのは最初の二つですが、今日のリサイタルはいつものバービカンの客とは違う人たちがたくさんいて、世界中からファンが集結したようでした。

歌う前に本人が「久し振りのリサイタルだから、歌詞は覚えてる筈だけど、一応譜面があると安心だから」、と前置きして、電子版音符を紹介。実際ちらちら見てましたけどね。

 

 

私はカウフマンから一番近い最前列ど真ん中(40ポンド)。彼が舞台ぎりぎりに立ったら唾の嵐を浴びてしまう席ですが、ピアノにぴったりくっつく立位置だったので唾とヨダレは見えましたが安全圏。 カーテンコール写真を撮るには不都合な位置ですが、まじかで聴けたのはラッキー。

めっきり白髪も増えたし、お腹のあたりに肉がついたせいか足が短く見えちゃったりして、オペラ界きっての美男子にも容色の衰えが忍び寄るどころが直撃してますねえ。

 

先月パリのローエングリンで復帰するまで長い間あちこちキャンセルしたカウフマンですが、立派に調子を取り戻してたので、ファンの方、ご安心下さい。バリトンには惹かれない私は、テノールにしては太い暗い声でまるでバリトンなカウフマンのファンというわけではなく、聴いてときめくこともないのですが、ルックスで得してるのは明らかだとしてもそりゃ上手だし、誰よりも近いところから浴びるように聴けただけで幸せです。

ドイツ語でシューマン、フランス語でDuparc、イタリア語でベンジャミン・ブリテンを歌ってくれて、それぞれかなりオペラチックに声を張り上げる部分もあり、私はそれが一番好きでした。でも、正直言って、こういうのは、同じドイツ人として比較してしまうクリスチャン・ゲルハーハーの方がテクニック的に上手かな。カウフマンはやはり演技付きのオペラ歌唱力で映える人でしょう。

なので、4つの中では一番争奪戦だった来週のワルキューレ、かぶりつき席は買えませんでしたが、85ポンドという高額切符ですから、このまま調子を崩さずにちゃんと歌って下さいよね。リサイタルはキャンセルしたらお金戻ってくるけど、来週は彼が降りても代役でやるでしょうから、代役にクラウス君が出てくれるわけもなし、下手くそで聴きたくないです。

 

 

 

 

   

バービカンからの公式花束はありませんでしたが、最前列から数人の女性が舞台のカウフマンにお花をあげて、彼も嬉しそうでした。すみませんね、私が誰よりも渡しやすい位置にいるのに気が利かなくて。

 


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