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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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プティボン(仏ソプラノ)の爆笑リサイタルに再び @Wigmore Hall

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4th Apr Tue>

明日はROHの新シーズンの発表らしいです。毎年しょぼくなる一方の歌手陣、もっと劣化するような気がするけど・・プンプン

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3月18日、ウィグモア・ホールでフランス人ソプラノ、パトリシア・プティボンを聴きました。

2015年12月のゲラゲラ爆笑リサイタルがすごく面白かったので(→こちら)、今回はトーチャンも連れてってあげたら、勿論おおいに楽しんだようです。

 

何が面白いかと言うと、ほとんどの歌がコントになってて、彼女の歌いながらのおどけ顔だけじゃなくて、小物を使って、時には客席に向かって色んなモノを投げ、楽しませてくれるのです誕生日帽子

演目にテーマがあるのかどうかさっぱりわかりませんが、彼女のキュートな表情が一番のエンターテインメントですから、聴きながら歌詞は読めません。 きっと歌詞に合わせたアクションだったんでしょうが、それがわからなくてもウキウキしますウシシ。 47歳のプティボンは映画のパリジェンヌ「アメリ」が大人になった雰囲気でキュートそのもの。 

これで歌が下手だったらウィグモア・シリーズに入れてもらえないでしょうが、それは全く心配なしの安定した歌唱で、どの音域もむらなく出て濁りもない声でオペラ的歌唱とシャンソン風を混ぜて変化に富み、ネイティブのフランス語も耳に心地良いったらハート 

 

Patricia Petibon soprano

Susan Manoff piano

 

Samuel Barber (1910-1981)  Sure on this Shining Night Op. 13 No. 3

Benjamin Britten (1913-1976) Greensleeves

Nicolas Bacri (b.1961)   Melodías de la melancolía Op. 119b/A la mar

Manuel de Falla (1876-1946)  canciones populares españolas/El paño moruno

Joaquin Rodrigo (1901-1999 )  Canción del grumete

Fernando J Obradors (1897-1945)  El vito7/Chiquitita la novia

Heitor Villa-Lobos (1887-1959)  Nesta Rua

Frank Bridge (1879-1941)  Winter Pastoral H168

Francis Poulenc (1899-1963)  Banalités/Sanglots

Henri Collet (1885-1951)  Seguidilla Op. 75 No. 2

Murray Semos/Frank Stanton  Busy Line

Francisco Paulo Mignone (1897-1986)  Dona Janaina

--interval--

Henri Collet   Los Amantes de Galicia   Camiña don Sancho

Enrique Granados (1867-1916)   12 Tonadillas en un estilo antiguo/El mirar de la maja

Joaquin Turina (1882-1949)  Poema en forma de canciones Op. 19/Cantares

Carlos Guastavino (1912-2000)  La rosa y el sauce

Agustín Lara (1897-1970)  Granada

Frank Churchill (1901-1942)  Someday my prince will come (arr. Didier Lockwood)

Francis Poulenc  Novelette sur un thème de Manuel de Falla

Norbert Glanzberg (1910-2001)  Padam Padam (arr. Dimitri Naïditch)

 

ドレス残念だったのは前半の衣装の写真を撮らなかったことで、先回はずっと黒いドレスだけだったので今回も衣装替えはないと思ったら、今回は着替えたのでした。前半は大きな金色の花柄のピンクのヒラヒラドレスで、それ自体は可愛いけど、シックなパリジェンヌ向きではなかったです。でも、あれもコントのコスチュームだったのかしら? 
後半は完全にそうでした。 出てきた時は共布の緑のマントと腕にはちょうちん袖巻いてティアラを被り、スカートではなくブルマーで白雪姫に仕立て、
ディズニーアニメ映画のSomeday my prince will come までそのいでたち。その後少し変えてカーテンコール写真の通りになりましたが、最初から履いてた真っ赤なハイヒールはまるでミニーマウスみたいよねにひひ

 

 

 

終了後は裏のグリーンルームに一番乗り。 アメリカ人のピアニスト女性もいつもコントの共演者です。

 

コントの小物が並べられてましたが、これで半分弱。

 

オペラでプティボンを観てみたいです。 コメディでも切ないヒロインでもきっと他の歌手を食っちゃうくらい上手ですよ、きっと。 でも、一番聴きたいのはシャンソンかな。最後に大好きな「パダムパダム」を歌ってくれてとても素敵だったので。 

 


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