<9th May Wed>
昨夜のフローレス王子のコンサートのことを書く予定だったけど、2月に癌の手術をしたトビー君が昨夜さるセレモニーに出席した時の写真を見つけたので、今日はそのことについて書きます。話題のフローレス王子のことはたくさんの方が書くでしょうけど、トビー君は私が書かなきゃ誰が書く?、ですもんね。トップの写真も、もう一日イエスティン君で。
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今日のthe Evening Standard紙にトビー君(Toby Spence)のことがが写真入りで記事になってました
甲状腺癌で苦しむオペラ歌手に賞!というタイトルで、超高級なドルチェスター・ホテルで行なわれたRoyal Philharmonic Societyから歌手賞を授けられたというニュースなんですが、ロンドンで唯一の夕刊新聞で無料のため発行部数も多い人気新聞で取り上げらてもらえたのは癌が理由であっても、今後のトビー君にとっては良いことに違いなくて、近い将来に充分回復してオペラに復帰する時も話題にしてもらえそうだから、歌唱力があってしかもルックスも良いのになぜ人気がないんだよ~、と歯がゆい思いをしてる大ファンの私は嬉しいです
新聞に載ってた写真はいつものプロフィール写真でしたが、昨日の授賞式の写真をネットで発見(他の写真は→こちら 。着たきり雀のトビー君らしく、「それしかないのね・・」、といういつものジャケットで元気そうな姿で登場してくれて安心しました。
今回の受賞は、ROHのマイスタージンガー、ENOのファウストやオネーギンでの功績によるものでしょうが(全部素晴らしかったのよ~)、来月のENOのビリー・バッドはさすがに断念したものの、なるべく早く舞台で又あの美声を聴かせて欲しいです そして、できれば、復帰後はなるべくロンドンで歌ってね。この際、全部英語にしちゃうENOでもいいから(トビー君にとっては古巣だしね)。
おめでとう~ 乾杯 こんな時だから、嬉しいよね~
ところで、
クラシック音楽に興味持ってる人の少なさを反映して、このイヴニング・スタンダード紙にはトビー君のことしか書いてなくて、私ですらこの協会については漠然と知ってはいても賞については特に注目してないのですが、今年の受賞者のリストは→こちら をご覧頂くとして、指揮者賞がクラウディオ・アバドというのは良いとしても、楽器演奏者賞はなんとピアニストのポリーニですって
私にはかつての名声にすがりつく過去の人としか思えないので無視したけど、そう言えば去年はロイヤル・フェスティバル・ホールで沢山コンサートしてたもんな。それとも、私や音楽仲間が見捨てた後に急にまた腕が戻ったとか・・? 幸いポリーニ爺は昨夜の授賞式には来なかったようなので、ここで写真をアップできませんけど。
いえ、ポリーニのせいでこの賞にケチをつける気はありません。
だって、昨日一番話題になったのは我らが内田光子さんですもの。
内田さんは現役バリバリでロンドンで大活躍中ですが、今回彼女が受賞したゴールドメダルというのは、1870年創設以来、受賞者の中にはブラームス、エルガー、リヒャルト・シュトラウス、ストラヴィンスキー、ブリテン、バーンスタイン、バレンボイム、という超大物たちが名前を連ねる名誉ある賞ですから、日本人として誇らしい限りです。
でも、誇らしいと言ってる割には、内田光子さんのコンサートにはほとんど行ってないよね、椿姫さん?
はい、すみません、ブログをはじめる前に何度も聴いて、もういいかなと思ったのか、そう言えば、最後に聴いたのは2008年で、リサイタル(→こちら )とボストリッジ博士の伴奏(→こちら )。
でも、たしか来シーズンに切符が買ってあるので、久し振りに聴かせて頂くのが楽しみです。
しばらく拝見しない間に洋服のセンスが磨かれてるといいのですが・・・。 期待はしてませんけど。
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