<23rd Apr Sun>
今日は私の誕生日。イングランドの守護聖人である聖ジョージの日St. George's Dayなのになかなか祝日にはしてもらえませんが今日は幸い日曜日なので、今朝はロンドンマラソンをテレビで観ながらのんびりしてます。午後は寒いけど近所の公園で桜がまだ残ってるかどうか見に行ってから、夜はムスメたちと一緒にディナーですが、その前に一昨日のコンサート記事を。
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4月21日は、ROHのオネーギンの素晴らしいレンスキー(→こちら)でファンになったアメリカ人テノール、マイケル・ファビアーノのウィグモア・デビューのリサイタルでした。まだ知名度が低いので最前列かぶりつき席が取れてずっと楽しみにしてましたが、期待通りの素晴らしさでした
Michael Fabiano tenor
Julius Drake piano
Henri Duparc (1848-1933)
Le manoir de Rosemonde
Lamento/La vie antérieure/Chanson triste/Extase/Elégie/Phidylé
Franz Liszt (1811-1886)
Oh! quand je dors S282/Comment, disaient-ils S276/Enfant, si j’étais roi S283
Interval
Giacomo Puccini (1858-1924)
Inno a Diana/E l'uccellino
Arturo Toscanini (1867-1957)
Spes ultima dea/Il pescatore
Giacomo Puccini
Terra e mare
Arturo Toscanini
Donna, vorrei morir
Giacomo Puccini
Mentìa l'avviso
Samuel Barber (1910-1981)
Rain has fallen Op. 10 No. 1/Sleep now Op. 10 No. 2/I hear an army Op. 10 No. 3
アンコールは3曲で、オネーギンのKuda Kuda、RシュトラウスのZueignung、トスティのカンツォーネ。
うーん凄い!、と唸るほど上手 まだ32歳なのに、なんという立派な声量と確かなテクニック
フランス語の優しさは欠けたような気がしたし歌曲でも全てオペラのアリアみたいでしたが、最前列の私はストレートにパワフルな声のパンチを浴び続けて至福の時でした
一流オペラハウスに出まくってるのは当然だし、なんでも歌えそうなので、将来はトリスタンとかやってくれないかなあ。理想的には次のトリスタンはフォークト様で、その次がファビアーノね。個性的な顔と坊主頭のファビアーノ、カツラ被れば精悍な感じで素敵だし。
うんと早く着いたのでリハーサルも扉の外からたっぷり聴けて得した気分でしたしね。45分くらい本気で歌ってましたよ。
ROHの来シーズンのオープニングを飾る新プロダクションのラ・ボエームに出てくれるので楽しみです。
終了後はグリーンルームに一番乗り。底抜けに明るいアメリカンのおにいちゃんと言う感じでサービス満点のファビアーノは好感度大。
もうすぐROHで始まる「皆殺しの天使」に出るアン・ソフィ・ヴォン・オッター、ドン・カルロのブライアン・ハイメルも来てて華やかな雰囲気でした。大男の英国人バスのマシュー・ローズが私と急遽いらしたPrimroseさんとファビアーノのスリーショットを率先して一生懸命屈んで撮ってくれたのですが、ごめんね、イマイチだったのでボツ。 今日は私一人のつもりでファビアーノと一緒に写真を撮れるとは思ってなかったのでこんな格好ですが、ツーショットできて幸せ。