<1st July Sat>
早くも7月に突入ですが、まだ6月半ばのお出掛けについてのろのろ書いてる私。 来週も又忙しいのに、年のせいか忙しかった先週の疲れが溜まってたようで、今日はなんか眠くてあまり捗りませんでした。
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今年はグラインドボーンには行かないのですが、6月16日、グレンジ・パーク・オペラGrange Park Opera(→こちら)に2年ぶりに行ってみました。 一昨年の様子は→こちらですが、今年からは違う所で、しかも新築のオペラハウスですから、場所の見学が目的。
着物でご一緒する胡蝶蘭さんが白っぽいコーディネートと伺ったので、私は対照的にカラフルに。 開演前にうんと時間があったので薔薇が咲き乱れる広いお庭をゆっくり散策できましたが、お天気も良く、皆さんに着物を褒めて頂きながら良い気分でした。
仮設レストランや個別のテントもあるし、芝生で椅子やテーブルを持ち込んでピクニックをすることも出来ますが、私たちは大きなテントの中で椅子とテーブルを予約してフォートナム&メイソンのパックランチを注文。 運転して下さった胡蝶蘭さんがドリンクだけでなくテーブルに飾るお花まで用意して下さって、ワクワク感が更に高まります。
300エーカーのお庭はいくつものエリアに分かれてて、切符がなくても敷地には入れるので、おハイソな人たちが正装してピクニックする様を眺めにピクニックだけしに行くという手もありますね。その際は場に馴染むようにうんとお洒落して行きましょう。
この他に各種チーズとクラッカーもあり、充分な量でした。 二人分で60ポンド。
West Horsley Place(→ こちら)というお屋敷は、University Challengeという大学生のクイズ番組の人気長寿番組の元司会者バンバー・ガスコインが、大叔母(又は大伯母)である99歳の公爵夫人が2014年に亡くなった時に何人もの中から思いがけず相続し、重荷に感じながらも頑張って修復努力をし、Grange Park Operaのために新しくオペラハウスまで建てました。
建てましたと言っても、まだ完成しておらず、ご覧の通り外装も内装もむき出しのままですが、建設許可取得も含め1年足らずでここまでこぎつけたのは奇跡。 立派なオペラハウスになりそうなので、ロンドンから23マイルとより便利になったことだし、夏だけでなく一年中有効利用して欲しいものです。
お屋敷の中には入れてもらえませんが(中にあるレストランが予約できれば入れるのかも)、スカラ座をモデルにしたというオーディトリアムは完成したら一体どんなに豪華になるのでしょうか? それを見るためにもう一度来ないといけませんが、今回の珍しいやり掛け状態も興味深かったです。 トイレもなくて外の簡易トイレだったのは不便でしたが。
今年の演目はトスカ、イエヌーファ、ワルキューレでしたが、私たちが観たのはバリトンのブリン・ターフェルとバレリーナのゼナイダ・ヤノウスキーという不思議な組み合わせの云わば歌とダンスのヴァラエティ・ショー。これが特に観たかったわけではないのですが、運よく安いリターン切符が出たので。 安いと言っても最上階のバルコニーで90ポンドですが、これ以上安いのはなさそうだし、なんと言ってもこの直前にロイヤルバレエを引退したばかりのゼナイダは時の人ですから。
プログラムはクリックで拡大して下さいね。
おや、ロイヤルバレエきっての長身ハンサムであるリースクラーク君も出てくれたんですね。そうなんです、それは当日まで知らなかったので、嬉しい驚きでした
振付師でもあるゼナイダのお兄さんが前半は彼女と踊ったのですが、カーテンコールには出てきませんでした。ゼナイダがクラーク君と踊った最後のしっとりしたAfter the Rainが一番印象的だったでしょうか。
ブリンは全く合わないヘンデルなんかも歌ったりして、なんかねえ・・・。 実は後半お腹こわして三分の一くらいは席を外し、ブリンの歌とクセニア嬢のアコーディオンを一部聞き逃したんですが、全然惜しいとは思いませんでした。
大柄なゼナイダが小さく可憐に見える相手役がやっと現れた矢先にロイヤル退団とは残念でした。この二人で色々観たかったのに。
ということで、新しいグレンジ・パーク・オペラ探検で楽しい一日を過ごしました。
そうだ、夏のオペラと言えば、今月は久し振りにホランド・パークにも行くんだわ。
去年までのオペラハウスはもう使わないのも勿体ないと思ったら、それはThe Grange Festivalという名前でオペラをやり続けるそうです(→こちら)。
紛らわしいですが、Grangeというのはここ辺りの地名のようなので、仕方ないですね。 旧場所のThe Grange Fesrivalはカウンターテナーのマイケル・チャンスが音楽監督だそうなので、バロックに力入れてくれるといいなあ。 ともあれ、ロンドン近郊でオペラをやる場所が増えたのは大歓迎。