<9th June Sun>
今夜遅くのミュンヘンのタンホイザーの時間差ストリーミングのために昨夜はしっかり寝ておこうと思ったのに、あれこれ興奮してかよく眠れず・・。今からマチネのバレエに行きますが、起きてられるかしら・・。
行く前にトゥーランドットの書き殴りを急いでアップ。
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ROH今シーズン最後の演目トゥーランドット2チームの初日が7月5日と8日にあり、あまりの違いにびっくり。
まずアントネンコ組でしたが、私が熱心に観なかったこともあるかもしれないけど、皆さんちゃんと声は出てるしそこそこ上手なのに、感情がこもってないせいか、なんかだらだらして、「トゥーランドットってこんなに退屈だったっけ?」と立ってるのが辛かったこと。 立見ってさ、楽しんでると苦にならないけど、そうじゃないと苦痛。
Music Giacomo Puccini
Libretto Giuseppe Adami and Renato Simoni
Director Andrei Serban
Designer Sally Jacobs
Lighting designer F. Mitchell Dana
Choreographer Kate Flatt
- Conductor Dan Ettinger
Princess Turandot Christine Goerke
- Calaf Aleksandrs Antonenko
- Liù Hibla Gerzmava
- Timur In Sung Sim
- Ping Michel de Souza
- Pang Aled Hall
- Pong Pavel Petrov
- Emperor Altoum Robin Leggate
- Mandarin Yuriy Yurchuk
指揮者エッティンガーの後ろに立ってるのにアントネンコの顔の方が大きいし、まん丸顔を少しでも細く見せるために頬にラインが入ってるのも笑える
- アラーニャとクルチャク夫妻はなんと言っても芝居が細やかなので、トゥーランドットのような荒唐無稽で漫画のようなアホらしいお話でもそれなりに感動的にしてしまうのは凄い。
- 歌唱力があってこそ出来るわけですが、愛の妙薬は二人して風邪と気管支炎でダウンして歌えなかった口惜しさを挽回しようと頑張ったのでしょう、気迫が感じられるパフォーマンスでした 古めかしいプロダクションすら新鮮に見えたくらい。
- Conductor Dan Ettinger
- Princess Turandot Lise Lindstrom
- Calaf Roberto Alagna
- Liù Aleksandra Kurzak
- Timur Brindley Sherratt
- Ping Leon Košavić
- Pang Samuel Sakker
- Pong David Junghoon Kim
- Emperor Altoum Robin Leggate
- Mandarin Yuriy Yurchuk
愛の妙薬ではやけにおっさんに見えたアラーニャでしたが(→こちら)、少し痩せたのかしら(それとも太めのアントネンコに比べてほっそり見えるだけか)、東洋風の衣装とカツラとメークが似合って素敵でした。出待ちで見たら痩せてなかったしやっぱり老けてたので、舞台では上手に誤魔化せましたね(これ、大事)。 キリッとした立ち姿に見惚れました(ネモリーノのできそこないのコミカル演技は目を覆いたくなりましたが)。
二人のケミストリーは言わずもがな、アントネンコ組と一番違うのはやっぱりそこでしょうし、アラーニャは全盛期に私がうっとりした声の甘さは減ったけど、まだまだ大丈夫
欲を言えば、アラーニャには愛の妙薬とトゥーランドットのようなお茶らけた演目じゃなくて、他のオペラハウスでやってきた&これから歌う難しい役でロンドンに来て欲しいです(スケジュールは→こちら)。 それに、クルチャク奥様はアラーニャと共演するためにお得意路線から外れてしまってるのも勿体無いような・・。
ともあれ、アラーニャは今シーズン3回出てくれる筈だったのに、トロヴァトーレはキャンセルするは、愛の妙薬は不調だわで結局まともに歌えたのはこのトゥーランドットだけってのも長年のファンとしては悲しいですが、健在ぶりがわかっただけでも良しとしましょう。
これまでの歌手との比較は来週もう一度観てからする予定ですが、演技も含む総合点では夫婦二人ともROH歴代ベスト