<16th Nov Thus>
NYのオークションでダビンチの絵に凄い値段がつきましたね(→こちら)。これ、ちょっと前にロンドンのクリスティーズで一般展示されてて、折角だから観に行こうと最寄の駅まで行ったのに行列と聞いてギブアップしたのは残念。なんだか疲れてたしね。この頃疲労感を感じることが多く、寄る年波には勝てないので、今楽しまなくては!、と着物お出掛けに頑張ってます。昨夜も今夜も。ぜーぜー
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昨夜は実家の母のお下がりの薄い藤色の木目柄の小紋と、一目で気に入って買った乱菊の帯を紫だけですっきりと。
行った所はロンドン北部の高級住宅地ハムステッド。素敵なカフェや洒落他住宅の小路を抜けるとBurgh House。 結婚式やコンサートのイベント会場になってる300年前のお邸ですが、ここで去年春に着物ファッションショーに出演させて頂きましたね(→こちら)。
博物館もありますが来るのはいつも閉館後なので行ったことなし。ギャラリーはまだ開いてました。ご一緒したAさんは淡い色調の紬。後姿を撮り忘れましたが、帯は藤色に可憐な小菊。
コンサート前に渋いお部屋でドリンク。 出演者(カウンターテナー、ピアノ、リュート)と観客がお喋りしながらアットホームな雰囲気でした。
コンサート会場というよりはお邸のサロンの雰囲気でした。お客さんも出演者の家族と知り合いが多くて本人が曲の説明をユーモアたっぷりに説明しながら和気藹藹の1時間で、普段は縁のないお金持ちのサロンにお邪魔している気分でした。 出演者たちもいかにも上流階級のお坊ちゃまだったし。
プログラムはクリックで拡大してご覧下さいですが、カウンターテナーのOliver Gerrishはギルドホール、ピアノの美青年Nathaniel ManderはRCM,リュートのSam BrownはRCM、と出身音楽学校は違ってもイギリス特有の階級という括りで仲良しなのかも。
私が通う緊張感に溢れた一流アーチストのコンサートと比べることは出来ませんが、かぶりつき席でお馴染みのカウンターテナー曲を楽しみました。イエスティン君でお馴染みの曲が多かったので彼の声が頭の中で響き渡っちゃいましたが、キャメロン元首相に似た雰囲気のオリヴァー君の穏やかな裏声も素直で聞きやすかったです。女CTの腐ったような声のCTもいますからね。
ピアノのナタニエル君はまるで少女漫画に出てくる金髪イケメン青年で、弾いてない時は椅子に座っていたんですが、目が合うとにっこり微笑んでくれて、おばさんはドキドキ これもいつものコンサートと大いに違う点でした。
サム君がリュートはMichael Lowe作と紹介した時は「おーっ!」というどよめきが起こりましたが(映像は→こちら)、それを目の前で聴けてうっとりでした。リュートは近くで聴くに限ります。どれくらい近かったかと言うと、隣でAさんがちょっと咳をしたらサム君がすかさず彼の前にあったテーブルのコップの水を差し出してくれたほどで、なんでも近くで聴くのが好きな私は大満足。 いつもとは違うロンドンの音楽界を垣間見ることが出来て興味深い夜でした。
カウンターテナーと言えば、26日はウィグモア・ホールでフィリップ・ジャルスキー聴きます(→こちら)。 あ、でも、先月のザビエル・サバタの記事もまだ書いてないわ