<22nd Nov Wed>
今朝、脳腫瘍で闘病中だったロシアの銀髪男と私が呼ぶバリトンのディミトリー・ホロストフスキー(以下ホロ様)Dmitri Hvorostovskyがロンドンの自宅で亡くなりました。55歳。
今夜のオペラ(ロッシーニのセミラーミデ)はパッパーノ大将が指揮だから、なにか舞台で一言あるかなと思って行ってみたところ、はい、短い追悼の言葉がありました。
SNSには疎い年寄りが多いですから知らなかった観客も多く、「えぇっ・・」という悲痛な声が上がりました。 パッパーノが「He graced this stage many times. He will live here forever」と〆た時は「そうだ、そうだ」、という声に変わり、私は特にファンではなかったですが、ここでのありし日の姿が思い浮かび、涙が出ました。
来月14日から始まるリゴレットに当初ホロ様が予定されてて、それは予想通りキャンセルされましたが、初日になにか追悼があるかもしれません。 因みに、彼が最初にROHでリゴレットをやったのは12年前→こちら。
そう言えば、今日、ステージドアの近くでセミラーミデ主演のジョイス・ディドナートとすれ違ったのですが、暗い表情で足取りも重かったので、もしかしたらホロ様のことと思ってたのかもしれませんね。共演したことはないと思いますが。
ホロ様のことはブログにたくさん書いたし、以前はオペラハウスで奥様をよくお見掛けしました。
最後のROH出演となった2年前のオネーギンの写真を載せて(記事は→こちら)、きっとロンドンが大好きだったホロ様の冥福を祈ります。