12月9日(土)、トーチャンの運転でグロスタシャーのチェルトナムという美しい街に2時間以上掛けて行き、クライスト・チャーチという教会でお琴を弾かせて頂きました。 翌日だったらロンドンでも雪が降ってイギリス中の交通が乱れて大変だったでしょうから、その日じゃなくて本当によかった。
イタリアで声楽を勉強なさったソプラノのミミさんの恒例のコンサートにちょっと出させて頂いたのですが、人前で弾くのは今年1月に小学校で弾いて以来(→こちら)。 そういうことでもないと練習しないので、ほとんど琴には縁のない生活で、こうしてたまに緊張するのはいいものです。練習しても本番で上手くいかない時が多くて凹むのでしょっちゅうはしたくないけど、末端の末端のその末端ではあってもミュージシャン気分を味わえるし、いつもは聴き手なのに、演奏する人の気持ちがちょっと理解できるような気がするのは嬉しいです。
日英ハーフの美人であるミミさんにも私の着物をお召しになって頂いたのですが、とても喜んで下さって嬉しかったです。 人に着付けるのは苦手なので下手くそで申し訳なかったですが。 それに、オペラ歌手というのは息を吸うと上半身が拡大するわけで、その分余裕をみてゆるく着付ける必要があったので、更に難しかったんです
プログラムは、主に日本の歌でした。
二人で雪の降る街を演奏したのが私にとってのハイライトでしたが、他の楽器との合奏と言う形での元ネタ音符はあったものの歌の伴奏用にアレンジが必要で、初めてなので時間が掛かったけど面白かったです。 一曲だけでなく他の曲もアレンジ出来たらよかったのですが、各曲を彼女の音域に合わせて琴柱(じ)を動かして調弦しなくてはならず、ピアノのように簡単にいかないのが問題です。
なので、ミミさんは花、夏の思い出、赤とんぼ、中国地方花の子守唄、叱られての5曲はピーター・ホーマー氏のピアノ伴奏でお歌いになりましたが、いつか他のもご一緒したいものです
私は古曲の六段の調べの他に四季の小学唱歌(坂本勉作曲)をソロで弾き、日本の歌のオンパレードになったのですが、懐かしい日本を歌を聴いて一番楽しんだのは私だったかも。それに、とても音響抜群の新しいホールで、「わー、良い音だわ」、と自分自身の音に聞き惚れ、調子に乗ってすごいスピードの六段になったのでした。あー、気持ち良かった。 というわけで、お客さんは少なかったけど、遠くまで行った甲斐はありました。トーチャン、運転とあれこれ手助けありがとう。
声掛けて下さったミミさんには感謝です。数年前からの知り合いで、ロンドンでオペラにご一緒したり、ベニスのカーニバルでお会いしたこともあったのですが、こういう形で、しかも着物でご一緒できて最高でした。
コーディネートの備忘録