<17th Mar Sat>
心配通り、今朝は雪でしたが、2時間半ほど降り続けた後、幸いほぼ降り止んだのでブライトンに車で行くことが出来て、琴演奏に穴をあけずに済みました。
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3月13日はバービカンでヘンデルのリナルド。 グラインドボーンのロバート・カーセンの傑作プロダクションで3度観てますが(2011年6月のプレミエ時のリハーサル(→こちら)、CTドゥモーの2011年10月のドサ回り(→こちら)、やっとイエスティン君が登場した2014年8月(→こちら))、今回は少し演技をしてくれたとは言えコンサート形式なので歌が全て。音符への頼り方は歌手によってまちまちでしたが、皆さん素晴らしくて、5ツ星のレビューも(→こちら)。 これだけの歌手を集めたのに、マドリッド、セヴィリア、ロンドン、ニューヨークの4回しかやらないなんて勿体ないったら。
一番注目を集めたのはロンドン・デビューのカウンターテナーの新スター、ジュリアード出身で27歳のポーランド人カウンターテナーのヤコブ・ジョセフ・オルリンスキー。 私もYoutubeで見まくってたオルリンスキー君を初めて生で聴けるのを実は一番楽しみにしてましたが、実物は歌もルックスも更にチャーミング。
彼は既にフランクフルトでリナルドのタイトル・ロールを歌ったことがあり、それをご覧になったレイネさんが素晴らしかったと仰ってたので、「じゃあ、もしかしたら、イエスティン君が倒れた場合はオルリンスキー君が代役なのかな? そうなると嬉しいかも。彼の方が男っぽい声だから英雄役には向いてるだろうし・・」、とイエスティン君ファンにあるまじき期待までする始末。 残念乍ら(いや、そんなことは決してないですが)、イエスティン君は元気に歌ってくれたので、オルリンスキー君は予定通り脇役でしたが、華のある容姿と声に魅了されなかった人はいないでしょう。 6月13日のWigmore Hallのリサイタルが凄く楽しみ(→こちら)。 来年5月にバービカンでアグリッピーナにちょい役で予定されてますが、トップスターになっても出て下さいね(→こちら)。
3人目のCT,イギリス人のオーウェン・ウィレッツ君も立派な声量でなかなかのものだったけど、オルリンスキー君の隣に立たない方がいいんじゃないかなあ・・。
イエスティン君、こんな若くて上手な美青年に追い掛けられて気が気じゃないでしょうねえ カーテンコールも皆の視線がオルリンスキー君に集中したに違いなくて、かぶりつきの私もほとんどそっちにカメラを向けてたのをもしかしてイエスティン君は気付いて傷ついたかも・・・。 ごめんね。 でもさあ、イエスティン君も凄く良かったんだけどロンドンではお馴染み過ぎて当たり前だから、今回は新鮮なオルリンスキー君に人気さらわれるのも仕方ないよね。
やっと、僕の方向いてくれたね・・・。
悪役のルカ・ピサロニはでかいし、唯一の低音歌手としても凄い迫力。グラインドボーンでも適役でした。他の役でも色々聴いてますが、この役が一番合ってると私は思います。
女性たちも皆さん良かったです。
お姫様役のソプラノ、ジョエル・ハーヴィーの清らかな声もチャーミングで、小柄なのでイエスティン君ともお似合いのカップル。夏のグラインドボーンのジュリオ・チェーザレでクレオパトラを歌ってくれるのも楽しみ(→こちら)。
ズボン役のサッシャ・クックの個性的な深い声は印象的だったし、魔女役にしては少々演技が地味だったけどジェーン・アーチボールドの張りのある声も素敵。
バービカンの今シーズンの目玉の一つですから売り切れで、ハリー・ビケット指揮のイングリッシュ・コンサートの演奏も良かったし、ドラマとしてもまとまりのあるレベルの高いパフォーマンスでした
終了後はレイネさんとバックステージに潜入。ここに入るのは初めてでしたが、広々として、アーチスト用のバーもあり、雰囲気の良い空間でした。
オルリンスキー君、なにやっても絵になる美青年だわ。
わーい、ツーショットも撮れた!
珍しくイエスティン君がどこに行ったか行方不明だったけど、まさかお父さんを置いて帰ってはいないだろうと気長に待って、久し振りの3人ショットをお父さんに撮って頂きました。 すぐにニューヨークに戻るので、奥さんは一緒に来なかったのかな?