<7th July Sat>
テレビ2台とiPadで3試合同時に観て忙しかったスポーツ観戦でしたが、結果は悲喜こもごも。サッカーW杯はイングランドが2-0ですんなり勝ったけど(来週の準決勝はロシア相手じゃなくてよかった)、世界ランキング3位のテニスの王子様サッシャ・ズヴェレフ(→こちら)はランク138位でヒゲがむさくるしいラトヴィア人に負けちゃったよぉ ま、5セットたっぷり観たし、美男子が苦悩する姿は美しかったので、いいことにしましょう。錦織君は勝ちましたね。
-----------------------------------------
猛暑の続くロンドンで、先週日曜日のローエングリンは支度は出来てたのにギリギリまで迷った結果、着物は諦めましたが(→こちら)、その前日の土曜日(6月30日)は無理矢理着物で出掛けたのでした。随分前から着物イベントとして計画してたので。着物お出掛けに背中を押してくれるのは仲間とコミットメントですもんね。
Aさんが中心の着物グループによる着物イベントとして企画したのは、能公演だったからで、会場はキングスクロス近くのキングス・プレイス。
単衣すら持ってらっしゃらない方もいて、どうなさるのだろうと心配してたら、この暑さの中、袷でいらっしゃたのにはびっくりの凄い根性。 全員写真はないのですが、私たちグループ11人の他にも着物の片がいらして賑やかでした。
中でも注目を浴びたのは、二人の若い西洋人女性。長身の方はアルメニア人、もう一人はロシア人で、大の日本贔屓であるお二人はレンタルではなく自前の一式なのですよ。 着物は日本人女性が一番似合うわけではなく、脚の長い西洋女性だと帯の位置が高くなってすらっと見えるので着物も素敵に見えますよね。
お二人の着付けをなさったAさんご自身は雅な平安時代のお姫様の柄の単衣の訪問着。暑い中、お疲れ様でした。
私が乗る地下鉄は冷房付きだし、風があったので道を歩くのも怖れたほど暑くはなかったのですが、もちろん夏用コーディネートにして、明石縮と夏帯。
能公演については→こちらをご覧下さいですが、日本からいらした一流の方による伝統的な2演目は素晴らしかったのですが、2演目は「なに、これ?、能と関係ないでしょ?」という前衛的で理解できない不思議アート。その一つは妙であっても少なくとも笛の演奏が見事だったので良いのですが、もう一つは「真っ暗闇に蒸気が出る中、録音(だと思う)の何が言いたいのか理解できないスピーチだけ」という退屈極まりないパフォーマンスでした。 他の日にも違う演目の能やレクチャー等があったのにこの日しか行けなかったのは残念ですが、最前列で20ポンド以下という良心的な値段だったし、充分楽しめました。
馬野正基(観世流シテ方)
浅見慈一(観世流シテ方)
一噌幸弘(一噌流笛方)
田邊恭資(大倉流小鼓方)
柿原光博(高安流大鼓方)
吉谷潔(金春流太鼓方)
Clod Ensemble
Semir Zeki (professor, UCL)
Leon Michener(piano,klavikon)