<27th Sept Thus>
「寒くなったねーっ」が挨拶代わりのここ数日のロンドン。朝晩は冷えますが、今日は素晴らしい秋晴れ。折角の公園散策日和なのに、一人で過ごせる家に早く帰りたくて、半日働いた後はすぐ帰宅 (トーチャンは毎日ネコ当番で留守)
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年に一度のBritish Youth Operaのロンドン公演、演目に惹かれる時だけ行きますが、今年は2演目あるうちJeremy Samsが既存の曲に英語のリブレットを付けたThe Enchanted Island(魔法の島)があったので飛びつき、9月5日にピーコック劇場に行きました(毎年2演目あって、もう一つはストランヴィスキーのThe Rake's Progress。それはNo, thank you.)。
これは2012年にニューヨークのメトロポリタン・オペラで超豪華なセットと歌手陣で話題になった変り種(→こちら)。Wクリスティーズ指揮、ドミンゴ先生、ジョイス・ディドナード、ダニエル・デ・ニース、デイヴィッド・ダニエルズ、ルカ・ピサローニ他。 プロダクション写真は→こちらにどっさり載ってますが、こんな感じです↑↓。 さすがメト。
ブリティッシュ・ユース・オペラのプロダクション(→こちらとこちら)はいつも経費節約の手作り感ったぷりの素朴さなので、メトとは比べ物にならないくらいのしょぼさですが、パフォーマンスはなかなか良くて、レビューも上々。
The Stage ★★★★
The Guardian ★★★★
シェークスピアのテンペストと真夏の夜の夢を上手にくっ付け、歌詞も洒落てるし、ヘンデル、ヴィヴァルディ、ラモー等の典雅なバロック音楽が次から次への出てきて、とても楽しめる作品です。 英語圏ではどんどんやらないと勿体無いオペラ。
Prospero Tom Scott-Cowell
Sycorax Frances Gregory
Ariel Iúnó Connolly
Caliban Timothy Edlin
Miranda Milly Forrest
Neptune Alex Bevan
Ferdinand Tim Morgan
Hermia Natalie Davies
Helena Caroline Taylor
Demetrius Richard Bignall
Lysander James Atkinson
Conductor: Nicholas Kraemer
Director: Stuart Barker
Designer: Nicky Shaw
Lighting Designer: Mark Jonathan
Movement Director: Mandy Demetriou
Puppetry Consultant: Darren East
コメディ演技は難しいのですが、若い歌手たちがたっぷり時間を掛けて練習したのは明らかで、皆さん見事。たっぷり笑わせてもらいました。
一方、歌は練習すれば上手になれるというわけではない訳で、レベルの差が思いっきり出ました。
ということは、上手な人もいたわけで、一言で言うと、女性は皆さん驚くほど上手だったけど、男性は唯一の例外を除いて「なんだかなあ・・」と言う感じ。かなりひどいテノールもいた・・。
例外がカウンターテナーだったのが私は嬉しかったのですが、Tom Scott-Cowellは特に美声ではないけど力強い芯のある声で声量的に誰にも負けてなかったのが立派。老けメークなのでルックスの良し悪しがわかりませんが、背丈は充分だし、CT好きの私には注目株
女性は皆さんルックスも魅力的で歌も上手で、ガラガラ声になって終わってしまったルーシー・クロウやソフィー・ビーヴァンの後継者がイギリスにはこんなにいるがわかったのは救いです
一人二人は上手な人がいるだろうと期待して、最前列真ん中を頑張って買いましたが(32ポンドと安いのでトーチャンも)、素敵な女性歌手が数人聴けて満足。CTの掘り出し物もあったし。