<2nd Nov Fri>
寒いけど快晴のロンドン。会社を休んで、チェルシー地区のガイド・ツアーに参加。真っ青な空の下、チェルシーの歴史を説明してもらいながら、初めて通る道の優雅で美しい建物に目を見張りました。折角のロンドンのリッチな歴史、もっと知らなければいけませんね。
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10月26日はヘンデル三昧の最後を飾るハイライトであるセルセをバービカンでコンサート形式で聴きました。
セルセSerseもしくはXerxesは古代ペルシャのクセルクセス王のことで、婚約者がいるのに弟の恋人をものにしようとして皆を引っ掻き回すというコメディ仕立てのオペラ。詳しくは→こちらをご覧下さいですが、似たような名前の登場人物が出てきて、ややこしいです。
The Arts Desk ★★★★★
bachtrack ★★★★★
Evening Standard ★★★★
Handel Serse
Il Pomo d’Oro
素晴らしいレビューでおわかりのように、素晴らしいパフォーマンスでした。
コンサート形式と言っても、ただ突っ立っているだけのこともあるし、動き回ってしっかり演技もしてくれることもあるのですが、今回は後者で、一応音符を持ち歩きながらも、皆さん思い入れたっぷりに歌い演じてくれて、大いに盛り上がりました。
タイトルロールのアルゼンチン人カウンターテナー、フランコ・ファジョーリが凄まじい超技巧の歌唱と茶目っ気たっぷりの大袈裟演技で一身に注目を浴びたのは当然ですが、全員がファジョーリにつられてか熱い演技と歌唱で、アホらしいストーリーではあってもドラマ性たっぷり。
個性が良さが光った女声陣。左から、
(黒い衣装)セルセの弟で恋人を狙われて苦しむのはメゾのズボン役ヴィヴィカ・ジュノー。彼女のズボン役はここで何度か聴いてますが、いつものように洒落たマニッシュな衣装が素敵だし、特に美声ではないけれど感情たっぷりの演技が今回も印象的。
(赤いドレス)愛らしい声のアタランタ役(ロミルダの妹)のフランチェスカ・アスプロモンテは惚れた男(セルセの弟)を手に入れるためには嘘もついちゃうけど、愛らしいので憎めないし、私は一番彼女に聞惚れました。
(水色ドレス)二人から想いを寄せられる美しい(という想定の)ロミルダはインガ・カルナ。 皆の母親のように見える年齢のうえにでっぷりしてたのがビジュアル的には違和感ありましたが、一人おっとりして良い雰囲気出てたので、徐々に気にならなくなりました。
(茶色ドレス)セルセの婚約者のアマストレはアルトのダフネ・ガロウ。長身ですらっとした美女だから、ズボン役やらせたら絵になるでしょう。
男性陣は、もちろんファジョーリがスターの貫禄で飛びぬけてましたが、ちょい役とも言える他の二人も、それぞれ良い味だして脇を固めてました。
チェンバロ弾きながら指揮したのは、30歳になったかならないのマキシム・エメルヤニチェフ。たしかに見覚えあると思ったら、3年前にここでタメルラーノ(→こちら)でユリアちゃん、チェンチッチ、サバタを振ってた坊やだ。
実はこの翌日、この古楽オケの数人のコンサートがバービカンの教会であり(ヴァイオリンの佐藤俊介さんがゲスト)、マキシム君はハープシコードとオルガンでバッハをヘンデルを弾きまくったのですが、若いのに既に立派な経歴で腕前もなかなか。
以下の小さい写真はクリックで拡大します。
いつものように最前列だったのですが、ど真ん中だと指揮者が邪魔になって字幕が見えないことがよくあるので敢えて少し脇にしたら、この日は指揮者はずっと座りっぱなしだったので、真ん中にすれば良かったと後悔。目の前でファジョーリが勝手に譜面台を高さも位置も動かして、私の席から字幕が読め辛くなったことも何度かあって大変でした。
最前列からだと下から見上げるので角度悪いし近過ぎて全体が撮れないので(だからちょっと安いんですが)、もうちょっと遠くに座るべきかなあ、でも近くで見たいし聞きたいし・・、といつも迷うのですが、少し後ろからの写真をPrimroseさんから拝借したので、理想的なカーテンコール写真をご覧下さい↓
尚、こないだ、もうすぐファジョーリが折角日本に来てくれるのに切符が完売じゃなくて勿体無いと書いたのですが(→こちら)、それならロンドンは売り切れだったんだな!、と突っ込まれると、すみません、実はこの日のバービカンは結構空席があったのでした・・。
でも、次にファジョーリが出るのは来年5月31日ですが(ヘンデルのアグリッピーナ→こちら)、こちらはディドナートも出るので売れ行きはうんと良いです。でも、まだ余ってるので、お勧めです。