<1st Dec Sat>
昨日はムスメが遊びに来てくれて、親子3人で又映画館へ。ディズニーのアニメWreck it Ralph 2 (邦題「シュガー・ラッシュ・オンライン」→こちら)はビジュアルもジョークもてんこ盛り過ぎて疲れてしまうほど。ディズニーの歴代お姫様達の自虐ネタが一番面白かったけど、ストーリーが薄過ぎるのが欠点。
これで暫く、親子3人で出掛けることは出来なくなるのが淋しいです。来週からムスメが数ケ月間ブタペストに出稼ぎに行ってしまうので・・。
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11月24日はグラインドボーンのドサ周り公演を観に行きました(→こちら)。
今年のツアー公演はサンドリオン(シンデレラ)と椿姫La Traviataで、グラインドボーンで数回やった後、カンタベリー、ノリッチ、Woking、ミルトン・キーンズを巡業。行ったことがないWokingに行ってみましょう。ウォータールー駅から急行で40分程の街ですが、着いたら夜なので、散策も出来ず、駅からすぐの劇場に直行。
結構大きなショッピングセンターの隣という好ロケーションで、オペラは滅多にやらないけど、ちゃんと立派な劇場です。
前の何列かをつぶしてオケピットに。最前列ど真ん中に座ってる白髪男がトーチャン。指揮者の上半身が立ちはだかって最悪の席だったけど、舞台近くのリーズナブルな値段の席(32.5ポンド)はここしか残ってなかったので仕方ない。幸い最後の死の床の場面でベッドが脇にあってよかった。
La Traviata
Violetta Valéry Mané Galoyan
Alfredo Germont Emanuele D’Aguanno (12–21 October) / Luis Gomes (24 October–30 November)
Giorgio Germont Noel Bouley
Flora Bervoix Emma Kerr
Marchese D’Obigny John Mackenzie-Lavansch
Baron Douphol Nicholas Folwell
Doctor Grenvil Donald Thomson / Joseph Padfield (24 Nov)
オペラを初めてご覧になるには最適の作品で、肺病で死んでしまうパリの心優しく美しい娼婦の悲劇。
セットも衣装もぱっとしなくて暗いプロダクションなんだけど、なぜか私は泣いてしまう。ストリーミングされた2014年のマイケル・ファビアーノとVenera Gimadieva(ROHのヴィオレッタの中でもベスト)で私としては珍しく大泣きしたし、今回も涙。まじかで臨場感があったのと、歌手が素晴らしかっただけじゃなかうて、こういう貧弱なセットの方がドラマとして盛り上がるのかも。オケピットで演奏しながら泣いてる弦楽奏者もいた。
ヴィオレッタ役のMané Galoyanは小柄で可憐なアルメニア人。グラインドボーンのドサ周りは若い歌手の登竜門にもなってるように(アラーニャもラボエームでチャンスを掴んだと本人も感謝してる)、この役ならどこに出しても恥ずかしくない実力で将来有望。
アルフレードは当初Emanuele D’Aguannoだけだったのに、最初ちょっとだけで降板し、スペイン人のルイス・ゴメスにバトンタッチ。ゴメス君はROHの若手アーチストだった頃から何度も聴いてるのでお馴染みだけど、リリカルな歌唱は更に上達してなかなかのテノールに成長。だけど、背が低くてビジュアル的にぱっとしないんだから、それ以上劣化しないようにせめて太るのだけは避けようね。ROH時代よりうんとお腹が出っ張ってるって、二枚目が多いテノールとしてはあまりにも怠慢。
長身のジェルモン・パパNoel Bouleyも、すごく上手なわけじゃないけど、暖かい人柄が滲み出て泣かせるのに一役買ったのはたしか。
というわけで、プチ遠出でこれだけ楽しめれば満足。