<29th Nov Thus>
トーチャンは今年は一度も旅行しないうちに終わりそうですが、申し訳ないので、来年4月に二人でアムステルダムに行くことにして、とりあえずオペラとコンサートの切符をゲット。チューリップがベストの季節だといいけど。 あと何年元気でいられるかわからないんだから、今のうちにせっせと出掛けなくては。まず手っ取り早くヨーロッパの街へ。首都に限っても行ったことのない所が結構あるしね。
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そのオランダのマーストリヒト(アムステルダムからはかなり遠い)からのお客様レイネさんの今年最後のロンドン訪問は一泊だけの弾丸遠征でしたが、11月23日にキングス・プレイスKings Place(→こちら)に着物でご一緒しました。
レイネさんは大人のピンクの更紗風の小紋に中近東の風情のある帯でエキゾチックなコーディネート。
私は今年4月に名古屋の例のリサイクル店でお安くゲットした黒地の木の葉柄の小紋。独楽が刺繍されたタマゴ色の帯は応用範囲が広いのでよく登場しますが、今日のポイントはでっかい帯留。 椿柄ということで日本で友人からプレゼントして頂きましたが、椿関連のものを頂くのはとても嬉しいです。
キングスクロス駅近くの新しいコンサートホールはモダンで広々として心地良い空間です。
着付けのA先生も可憐な大島でジョインして下さって、相談したわけではなかったですが、濃い色、薄い色、中間色と上手くバランスが取れました。
ピンク系のお二人は青い絵画、私は真っ赤な背景で。
レイネさんがこのためだけに着物ご持参でいらした理由はもちろんイエスティン君ですが、又痩せたみたい・・。
着物だと彼の奥さんにも簡単に見つけてもらえるし、イエスティン君のファン達にも印象が残るみたいで、この日も「君たちはよくかぶりつき席にいるよね」、と声掛けて下さった方も。
こじんまりしたホールですが、一年以上も前に切符をまっさきに買った私たちは今回も最前列ど真ん中。近過ぎて下から見上げる角度の写真しか撮れないのはナンですが、やっぱり直球の生の声は最高。
弦楽器やハープなど数人と共演でモダンで前衛的な曲がほとんどでしたが、順番がかなり変わってたので、一体誰の曲をやってるのかわからない時も。だって、トーマス・アデスとニコ・ムリーの差なんてわかりませんよ。
Old Bonesというのは、数年前に地方都市の駐車場で遺体が発掘されて話題になったリチャード三世(シェイクスピア劇でもお馴染みのせむしの王様)がテーマで、割とわかりやすい曲。
アンコールは、ちょっと前にニューヨークのメトロポリタンオペラでイエスティン君がやってたニコ・ムーリーのMarnieマーニーのアリアを歌ってくれて、それが一番良かったかも。ヘンテコな曲が多かったけど、絶好調のイエスティン君は素晴らしかった。
出たがりの超お喋り作曲家ニコ・ムリー、やっぱり出て来きました。 実は開演前のトークで司会のトム・サーヴィスと凄い早口で観客を無視した自分たちだけの世界に浸ってたんですが、いくら喋っても喋り足りないようです。
ロンドンの皆様、イエスティン君の出るコンサートは、12月19日のメサイア(バービカン→こちら)、1月4日のウィグモア・ホール(→こちら)と3月26日のテンプル・チャーチ(→こちら)のコンサートがありますのでどうぞ。上手なカウンターテナーは気色悪くないですから怖がらず。 実は(偶然ですが)アムステルダムのコンセルトヘボーでもイエスティン君が出るコンサートに行きます。