<27th Nov Wed>
先週今週と同僚の休暇カバーで毎日フルに働いてますが、それもあと僅か。来月はゆっくりできそうなので、溜まってるネタをどんどん書きたいわあ!
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今シーズンはバービカンに4回出演するユジャ・ワン。一回目はLAフィルとの共演でしたが(→こちら)、2回目は11月21日にバービカンから歩いてすぐのミルトン・コートでクラリネット奏者とのリサイタル(→こちら)。
バービカンホールに比べたらうんと小さいミルトン・コート、人気のユジャワンはもちろんずっと売り切れでしたが、トーチャンのために最前列ど真ん中を確保(ユジャの手が見えるように少し脇にすればよかった・・。)
Andreas Ottensamer clarinet
Debussy Première Rhapsodie for clarinet and piano
アンコールはジョセフ・ホロヴィッツのジャズっぽい曲の第2楽章と3楽章。
21歳でベルリン・フィルの主席クラリネット奏者に就任したアンドレアス・オッテンザマー、ロンドンでは無名ですが、イケメンのクラリネット王子として日本では知名度が高いようですね。この15年間毎年来日してるそうですし。実はこのコンサートの直前にも日本でコンサートがあったようで、なんと当日朝にロンドン到着って、さすが売れっ子、凄いスケジュール
クラリネット協奏曲なんて初めて聞くのですが、彼のテクニックは勿論素晴らしいし、これ以上上手く吹ける人はいないでしょうけど、私はクラリネットの音色にはあまり惹かれないことがわかりました。曲が少ないでしょうから仕方ないのですが、似たようなブラームスのソナタ2曲はちょっと退屈でうとうとしてしまったし・・。
英語も上手だし(そりゃハーバード大学留学だもんね)、とても感じの良い好青年ではあるけれど、イメケンという評判だったので楽しみだったのに私の好みではなかったのもちょっとがっかりだったかな。背もあまり高くないし。
それに、どれもユジャの素晴らしさを示せる曲ではなかったので、彼女が誰だか知らない人には「なに、この超ミニにおそろしく高いピンヒールのケバイ中国女は」、としか思えなかったかも。カヴァコスとの合奏とかだと数あるヴァイオリン協奏曲の中からピアニストの力量を誇示できる曲も選べるのでしょうけどねえ。
一番受けたのは、アンコールのジョセフ・ホロヴィッツ(93歳の彼は会場に来てました)。明るく弾けるジャズ風が若い二人にはぴったり。これを全部弾けばよかったのに。
こないだはオーバーオール風でしたが、そう、やっぱりユジャは脚を見せてくれないとね。これだって彼女にしては地味な方だけど、いつものピンヒールの赤い部分が際立ちます。
次のバービカンでのユジャは来年1月13日(→こちら)で、チェロとの共演。最後は3月31日の彼女だけのリサイタル(→こちら)ですが、どちらも切符まだたっぷり残ってます。