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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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レザール・フロリサン(古楽器オケと合唱団)40周年コンサート @バービカン

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<9th Dec Mon>

ムスメがアイルランドの出稼ぎから週末だけ急に戻ってきて、今日は親子三人で思いがけないランチ。その様子は又あらためて。絶景だったので写真たくさん撮りました。

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12月8日の日曜日、レザール・フロリサン設立40周年記念コンサートにトーチャンと行きました(→こちら)。いつものように最前列ど真ん中なので、写真の角度がひどいですが。

 

バロック音楽ファンとしては嬉しいコンサートの筈なのですが、あれもこれもと詰め込んで(オケの名前の由来の曲もやらなくちゃ、とか)、てんこ盛りの長いコンサートとなり、それでもパフォーマンスが全て素晴らしければうんと楽しめる筈なのですが、それがちょっと・・。

 

Les Arts Florissants

William Christie director
Paul Agnew director 
Sandrine Piau soprano
Lea Desandre mezzo-soprano
Christophe Dumaux countertenor
Marcel Beeckman tenor (キャンセル)
Marc Mauillon baritone
Lisandro Abadie bass

 

Handel Sinfonia to Act III from Atalanta

'Zadok the priest', Coronation Anthem HWV 258
Purcell Overture and 'Welcome to all the pleasures' from Ode for St Cecilia's Day 1683
'Tornami a vagheggiar' from Alcina
'Ah! stigie larve, ah! scellerati spettri!' from Orlando
'I'll to thee well trod stage anon and 'Or let the merry bells ring around' from L'Allegro, il Penseroso ed il Moderato
'Scherza infida' and 'Bramo aver mille vite' from Ariodante
Purcell Prelude to Act II, 'Come all, come all ye songsters', Prelude, 'May the God of Wit inspire', 'Echo', 'Now join your warbling voices', 'Sing while we trip it', Fairies Dance and 'Now the night is chased away' from The Fairy Queen
Passacaglia from King Arthur
Charpentier 'Que mes divins concerts' and 'Amour du ciel et de la terre' from Les Arts florissants
Honoré d'Ambruis Le doux silence de nos bois
Lully Prelude to Act III and 'Dormons, dormons tous' from Atys
‘Pour rendre à mon hymen tout l’Olympe propice’ from Les Fêtes d’Hébé
Rameau ‘Ah! Qu’on daigne du moins’ and ‘Puisque Pluton est inflexible’ from Hippolyte at Aricie
Overture, ‘Que ce séjour est agréable’, Air pour les fous gays, 'Formons les plus brillants concerts' and 'Aux langueurs d'Apollon' from Platée
Entrée II, Les incas du Pérou’, Nouvelle Entrée, 'Les sauvages' and 'Forêts paisibles' from Les Indes galantes
 
 

   

ソロの8割はベテラン・ソプラノのサンドリーヌ・ピァウ歌ったのですが、明らかにピークを過ぎた響かない声で、後ろまで聞こえるのかしらと心配になる程でした。テクニックは立派だし、全て暗譜で芝居っ気たっぷりで大熱演だったのですが、出番が少ない若くて綺麗で張りのある美声のメゾ・ソプラノのリア・デサンドルに負けてしまい、「又おばさんが歌うのか・・。おねえさんにもっと歌って欲しいのに」、と思ったのは私だけではありますまい。長身のリア嬢はズボン役でもさぞ素敵でしょう。

 

カウンターテナーのクリストフ・デュモーが出てくれたのは豪華で楽しめましたが(髯もじゃでむさ苦しいかったけど)、ソロは一曲だけだったしね。(CTと言えば、イエスティン君をロビーで見掛けました)。

 

オランダ人のテノールがキャンセルしたので、もう一人の音楽監督であるイギリス人テノールのポール・アグニューが急遽音符見ながら歌ってくれました。クリスティ氏と交代で指揮もしなくちゃいけないので大忙しでしたが、端正な歌唱は相変わらずで、サンドリーヌおばさんと共にこの夜の立役者でした。

ポール・アグニューは、今月75歳になるウィリアム・クリスティ氏の後継者になるのでしょうね、きっと。今日はそのお披露目なのでしょうが、指揮するだけだったのに歌まで歌ってくれて、クリスティ氏が最後に「皆さん、ラッキーでしたね、アグニューさんの歌が聴けて」と言ってた通り、大活躍。

ところで、元アメリカ人現フランス人であるクリスティ氏を始めメンバーはきっとほとんどフランス人で(リーダーはヒロ・クロサキ氏)、普段はフランス語で喋っているのでしょう、この日も最初思わずフランス語で話始め、笑いを誘いました(わざとではないと思う)。

 

長かったし、中弛み気味でしたが、最後はコーラスの皆さんも前に出て歌ってくれたし、古楽器オケのはしりであるこのグループへのお祝い気分で盛り上がり、クリスティ氏も嬉しそうでした。満席ではなかったですが。

 

   

始終にこやかなヒロ・クロサキ氏。  お馴染みのトーマス・ダンフォードもフランス人。弾きっ放しでした。

 

 

 

 

 

 


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