<9th May Sat>
楽しみにしてた3連休でのんびりしてます。
昨日はVE Day(Victory in Europe)という、ドイツが降伏して第ニ次世界大戦が欧州では終わった日で、今年は75年という節目の年なので、祝日になったのです。 休みが増えてわけではなく、5月の第一月曜のメーデーと取り替えただけなので、会社員の私はなにも得してませんが。
ロックダウン中なので、記念イベントは中止になりましたが、バッキンガム宮殿の中庭でコンサートやったりして、静かに盛り上がりました。戦争に負けたことのないイギリスは、軍事は栄光でありお祝いになってしまうのが日本人の私には今だに少々違和感ありますが、今回はコロナ禍に苦しむ中、「あんな長くて苦しい戦争でも我々は頑張って勝利したのだから、コロナに対しても一致団結して耐えよう」、というプロパガンダに政府がしなくても自然とそういう気になるのはなんというグッド・タイミング。
集まってお祝いすることはできなくても、こういうイベントには欠かせないThe Red Arrowsの曲芸飛行は今回も登場して、しーんと静まりかえるロンドンの上空を爆音と共に飛んでくれました。
75年前にバッキンガム宮殿に歓喜する人が溢れたのは有名なシーンですが、バルコニーで両親とチャーチル首相と一緒に手を振っていた軍服姿のエリザベス女王が妹のマーガレット王女と一緒に途中で宮殿を抜け出してお忍びで一般の人々と喜びを分かち合ったのは有名なエピソードで、女王様ご自身も「人生で一番楽しい日だった」と仰っておられます。
その時のことはA Royal Night Outという映画になってて(VE Day70周年の日に公開)、エリザベス王女と若い兵士とのロマンスをでっち上げて「ローマの休日」風ですが、それなりに楽しめる映画でした。
そして、記念日の締めくくりはやっぱり女王様のスピーチ(→こちら(日本語訳付動画)。今年はこんなことになったけど、5年後には経済も復興してて、お元気な女王様のお姿をバルコニーで拝見できますようにと皆がきっと祈ったことでしょう。