9月18日、6ケ月ぶりにロイヤルオペラハウスに行きました。
ROH側にとって何が目的かわかりませんが、舞台に立たせてあげますといい無料イベントがあったのです。当然超人気だったようですが、手際よく予約ゲットしたPrimroseさんに誘って頂きました。一生に一度のチャンス、そりゃトーチャンも行きたいと。イベントは何度かあり、一度に6人までのグループ4組らしいので4人から24人まであり得るわけですが、この時は10人ちょっとでゆったりしてました。
一階のカフェエリアに展示されてる3着の衣装はキリ・テ・カナワとジョーン・サザランドの椿姫。
いつも素敵なワンピ姿のPrimroseさん、スカーフも素敵。こういう使い方、真似してみよっと。白い衣装はサザランド。
まず、地下の小劇場、リンバリー・シアターに数分間座って、「寄付して下さいね」という短い映像を見せられてから、平土間を横切っていよいよお待ちかねの舞台の上に。
椅子は取っ払われて、時々やってるストリーミングのためにオーケストラが占領してます。
案内してくれた男性がまず色々説明してくれたのに全然聞かなかったのは残念だったかも。舞台自体の設えやたくさんの装置とか技術的なことも面白かっただろうに、私たちは興奮して待ちきれなくてキャーキャー、勝手にあちこち動き回って早速写真三昧してたんです。
数年前まではこのすぐ後ろの安いストールサークル席からまじかに観られて、貧乏なオペラファンにとってはロンドンが世界一恵まれてると感謝してたのに、今は残念ながら滅多に座らせてもらえません。
ピンクと黒でコーディネートを合わせた三人娘。PrimroseさんとY子さんは、私の着物と帯のチョイスに合わせて下さったんです。
夫婦二人の写真は滅多にないし、この特別な場所でのツーショットは貴重。マスクしてるのも、今年らしくていいわ。
「こうやってお辞儀するんですよ」と教えてくれて、録音した拍手の音まで流してくれて擬似体験させてくれたカーテンコールごっこは洒落たアイデアで、Y子さんはサマになってますね~ 着物では足が開けないので私は駄目だわと残念だったのですが、主役がこうして喝采を浴びてる後姿に脇役は「よし、私もいつかはきっと」、と思い描いて決意を新にするんでしょうねとか、更にカーテンが下りた後ここで悲喜こもごものドラマが展開しているだなあと、後になってしみじみと思いました。
この20年間で軽く千回以上来てるお馴染みの舞台だけど、逆の視点からだと全く別のものが感じられて、私はオペラが観られなくて淋しいというだけで済むけど、舞台の上の人にとっては(裏方さんも含め)死活問題なわけですから、あらためて元通りになる日が早く来ますようにと祈る気持ちになりました。
イベント後、PrimroseさんとY子さんと一階のカフェでお茶しながら(参加者だけのようです)、一生の思い出になる貴重な体験を語り合い、夢のような金曜日の午後でした。
着物お出掛けは今月3回目、今年14回目でした(一覧は→こちら)。