<3rd July Sat>
熱海の災害はBBCニュースにも出ました。
サッカー欧州選手権は、イングランドがウクライナを4-0で破り、25年ぶりの準決勝進出。スリルがなくて面白くなかったけど、明るいニュースは嬉しい。ウィンブルドン・テニスは前半が終って、イギリス選手で一人だけ残ってるのは小柄な高校生のエマちゃん(カナダ生まれでルーマニア父、中国母、国籍はルーマニアらしいけど)。若い金髪イケメン筆頭のズベレフ選手が勝ち残ったのが私は嬉しい
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6月27日に土砂降りで待たなくてはならなかった事は↓をご覧下さいですが、今日はパフォーマンスについて。
今年はセットを使い回しするようで、先月行ったフィガロの結婚とセットは同じだけど、上手に工夫してどちらも良い演出でした。
期待してなかったけど、とても素晴らしいパフォーマンスで、私は感動して泣きっぱなしでした。そんなこと滅多にないですから。
特筆すべきはイタリア人テノールのマッテオ・デソーレ。とてつもない声量で、個性はないけど正統派の立派な歌唱でずっと聞き惚れっぱなし。低身長で顔も地味なのでスターにはなれないでしょうが、これから一流歌劇場でどんどん起用される筈。
彼は、来年3月に新国立劇場の椿姫でアルフレードを歌います。ヴィオレッタはスター歌手のアニタ・ハルティヒなのに、テノールは一体誰なの、この人?って思うでしょうが、彼は最高ですから、乞うご期待。このプロダクションは好評だったそうだし、いつかオペラを観てみたいと思ってる方には絶好のチャンスです。既にご覧になった方も又どうぞ。私も行きたい。
ホランド・パーク・オペラは時々上手なテノールを採用するのですが、これは金星。私にとってオペラの楽しみは上手なテノールですから、大満足。例年より高い切符買わざるを得なかったですが、本当に行ってよかった。
ヴィオレッタのローレン・フェイガンは、ROHの若手アーチストだった時はどうってことなくて、私が聴いたのは「ラインの黄金」の乙女役だけで重用してもらえなかったって事だけど、このヴィオレッタは素晴らしかった。歌唱力はマッテオ君のレベルには及ばないものの充分上手な上にとても真心のこもったヴィオレッタで、私が泣いたのも彼女の演技あってのこと。
バリトンやバスに惹かれない私にとって、お父さん役はどうでもよくて、有名なアリアは録音録画では早送りして飛ばすのですが、スティーヴン・ガットはバリトンらしくない細くて輪郭のはっきりした声で、声量も芝居も立派、おまけに若い時はさぞ美男子だっただろうと思わせるチャーミングなおじ様なので、彼が出てくるのが楽しみでした。
女中アニーナと友人フローラは張りのある美声だったし、皆さんの衣装も素敵で、やっぱりこういうまとも演出が音楽の良さを引き立てて感動します。
総立ちのスタンディング・オベーションだったので、前の人の頭が邪魔。