<27th Jul Tue>
イギリスは今日も順調にメダルが取れて(金を含む6個)、計13個で5位をキープ。ソフトボールは懐かしさ一杯。小学生の頃に嫌と言うほど練習させられたのは奇しくも先回の東京五輪の頃だ。
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7月24日(土)の夜、五輪にこじつけた市松柄の夏着物でどこに行ったかと言うと、ちょっと前に出来たFidelio Cafe(→こちら)。
バービカンに近いFarringdon駅から歩いて数分というビミョウなロケーションですが、お店の雰囲気は素敵。
二階のギャラリー席
このカフェの売りはコンサートで、コロナで演奏の機会が少ないためでしょう、有名アーチストも出たりします。
この日のお目当ては、着物のA先生の大のお気に入りの若いロシア人ピアニストのPavol Kolesnikovで、彼とよく一緒に弾くSamson Tsoyとのデュオ演奏。
・・・・・と思ったのですが、なんとこの日はパヴォル君は出なくて、ツォイ君のソロだと言う事がわかって、大ショック
二人でデュオやソロで何回かシューベルトを弾くというシリーズで、切符を買った時に既にこの日はツォイ君だけの出番と書いてあったのかどうか今となってはわからないのですが、事前に気付かなかったのは不覚。
よく一緒に弾く仲良し二人組みですが、実力の差は歴然で、パヴォル君はもうすぐ始まるプロムスにも出る程の出世ぶりなんです。カフェのこのシリーズ、パヴォル君が主役が見える写真を使ってるし、彼をダシにして切符を売ったに違いないと騙された気持ちになったのは私たちだけでしょうか? きっと優しいパヴォル君が彼も一緒なら出ますって言ったのでしょうね。
まだパヴォル君が出ると思ってて、楽しみで幸せ一杯の私たち。A先生のレトロな絽の着物がカフェの雰囲気にぴったり。
私たちが座ったピアノのすぐ後ろの席からの眺め。二階を含めても20席くらいで、ここで一流の演奏が聴けてディナーが美味しければすごく贅沢なカフェなんですけどねぇ・・・。
悲しいかな、私は余程パヴォル君に縁がないのでしょう、5月にウォータールーの教会でも彼に振られましたもんね(急にコロナ規制が変更になって彼が自己隔離しなくてはならなくなったため)→こちら。
その時にピアノ伴奏したのがこのツォイ君で、音がぼやけてて全然上手じゃなかったので、この日も期待はうんと低かったですが、やはり駄目でした。音に全然魅力がないし一本調子。シューベルトのピアノソナタ第21番D.960は死の直前に作曲された有名で代表的な曲なのに、これを音符見ながら弾いて、しかもアンコールはこの曲の一部の繰り返しって、このイベントに力入れてないってことですよね
良いことがあるとすれば、1.2メートルしか離れてなかったので生のピアノを久し振りに聴けたことで、近くないと聴いた気がしない私にとっては嬉しいかぶりつき席でした。
だけど、この演奏では時間がとてつもなく長く感じられ(お腹空いたしさー)、すぐ外が大通りなので何度も救急車がけたたましかったり喋りながら通り過ぎる人も多くてコンサートには全く不向きなんですが、この場合はありがたい退屈しのぎになりました。目立つ席なので、スマホで遊ぶわけにもいかないですもんね。
これで食事が美味しければ、まだ少しは救われたのでしょうが、これが怒ってもいいレベルで、まるで主婦の超手抜き料理。いや、料理とは言えず、買ってきたものを並べただけでしょう。キッチンが見えてましたから。「今日はゲスト・シェフです」と言ってたから、急な素人の代役に違いないです。まさかいつもこんなだったらカフェの資格ないでしょ。
Aさんが「えーっ、こんなの写真撮るの?」と仰ったのはもっともなんですが、一応撮りました。ちっちゃくしときますね。
どっさりのビーツを全部食べられなかったのは私のせいでしょうか?
ダックだけが生温かくて他は冷たいし、さやいんげんは硬くてナイフで切れず。
バスク地方のチーズケーキだけは美味しかった。
楽しみにしてたイベントがこんなことになって残念ですが、急に涼しくなって二人で着物でお出掛できたのはラッキーでした