<15th Sep Wed>
今日も今日とて、ナショナル・トラストお屋敷巡り。坂が多かったので庭や周辺のウォーキングがきつかったけど、思いがけず良いお天気になって最高でした。
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9月12日は今月3度目のウィグモア・ホール。
最初の二回が「どうしてもってわけじゃないけど、やっとメンバーがオンラインで席を選べるようになって最前列が買えるなら一応買っとこ」、だったのに対し、この日は今シーズンの私にとってのハイライトなので気合を入れて買って楽しみにしてました。去年秋に予定されてたのにコロナでキャンセルになったコンサートがやっと実現
サビーヌ・ドゥヴィエルは1985年生まれで、ナタリー・ドゥセ(1965年生まれ)、パトリシア・プティボン(1970年生まれ)のフランスでの後継者とも言うべき細く澄んだ可憐な声と完璧なコロラトゥーラ・ソプラノ。私の大好きなタイプで三人共スリムでチャーミングな美人でもあります。
WigmoreHallのサイトは→こちらですが、ドビュッシー、フォーレ、プーランク、ラヴェル他、全部フランス語の歌曲のオンパレードと言う、まさにサビーヌちゃんに歌って欲しいフランスのエスプリが効いた洒落た歌ばかり。
引き締まった澄んだ美声で、テクニックも文句なしの歌唱に最前列からずーっと聞き惚れっぱなしで至福の時でした。
アレクサンドル・タローは、ソロ演奏もするフランス人ピアニストで、10月25日のランチタイムにWigmore Hallのソロ・リサイタルではシューベルトとドビュッシーを弾いてくれます(→こちら)。
何度か聴いたことありますが、神経ぴりぴりだったのが、この日のサビーヌちゃんの伴奏ではおだやかな表情でゆったり幸せそうでした。一曲だけソロで自ら編曲したドビュッシーのプレリュードを弾いてくれて、彼が誰だか知らない人は、「おーっ!、上手じゃないか」、と思ったことでしょう。
「私は古典も前衛的なのも歌えるのよ」と言わんばかりに、アンコール2曲歌ってくれました。「イギリス発出演はグラインドボーンのこれだったの」と前衛的なのを最初に(これかな?→こちら)、そして最後はラモーでしっとり。
サビーヌちゃんがロンドンで歌ってくれたのは、私の知る限り2017年のROH魔笛の夜の女王だけですが、素晴らしかったです。
ヨーロッパに遠征できるようになったら、オペラでサビーヌちゃんを是非聴きたいです。