3回のお琴のコンサートについて、まとめて記録しておきましょう。
12月5日、SOAS(ロンドン大学アジア・アフリカ学科)で、日本からいらしたプロの演奏家のコンサートがありました。亀山香能さんは東京芸大で琴を教えらしたこともある超一流の方で、お嬢さんの中彩香能さんの三弦(三味線)、SOASのマイケル先生の尺八で、六段の調べ(古曲)、新ざらし(中能島欣一)、赤壁賦(中能島欣一)、叙情(杵屋正邦)、松風(中能島松声/山木大賀)を演奏して下さいました。
私は山田流の演奏を拝見するのは初めてで、私がやってる生田流との大きな違いは爪の形と座る角度なんですが、最前列ど真ん中の至近距離からとても興味深く拝見させて頂きました
こんな水準のの高い演奏や唄をロンドンで聴ける機会はほとんどないので、貴重な機会でとても刺激を受けて、比べ物にならないようなレベルではありますが、それなりに頑張ろうという意欲も沸いて来ました(沸いただけで、まだ実際にそれから練習はしてませんけど)。
こんな素晴らしいコンサートが無料だなんてありがたいことで、トーチャンも来てくれました。トーチャンも結構(主に私たちの素人演奏ですが)お琴の演奏は聴いてるわけで、最高レベルの演奏に「凄いね」と言ってました。一緒に写真まで撮って頂きましたしね。
私がこれから毎日数時間練習しても足元にも及ばないのは明らかですが、まあ私なりに草の根活動をするのもなにか意味があるかもしれないし、半年後にちょっとした集まりで弾かせて頂くことになったので、一人で頑張ります。
お三方は、12月9日にもほぼ同じ曲目で、Fleet Streetにある教会でランチタイム・コンサートをもやって下さったので、会社の昼休みにバスで駆けつけました。
遅刻したので後ろの方の席でお姿も見えませんでしたが、教会に響く邦楽の音はSOASでかぶりつきで聴いた時とは全く違って、それはそれで美しい調べでした。
10月にさかのぼり、私たちのお琴グループの演奏会もあったので、ここで一緒に並べるのはあまりのレベルの差で失礼千万なんですが、ちょうど良い機会だし、ついでに備忘録としてちゃっかり便乗しちゃいましょう。
10月28日(金)、場所はサウス・ケンジントンの教会ホール、プログラムは↑を拡大してご覧下さいですが、ピアノとヴィオラ奏者の方も出演して下さって、比良、山里の春、螺鈿(らでん)、茶音頭、こもれび、荒城の月変奏曲、惜別の舞い、みよしのは、という曲を演奏しました。
ほとんど出ずっぱりの先生のワンマンショーみたいなもので、私たち弟子はちょっと合奏させてもらえただけですが、この手の発表会というのは、全て自分たちで運営するわけですから、当日の開始前に会場の掃除から椅子並べエトセトラエトセトラ作業で始る前にすでにへとへと状態なので、弾くのはそれだけで充分って感じです。
私は螺鈿と荒城の月の2曲を合奏しました。
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定員80人のホールの小さなホールは満員で、素人チャリティ・コンサートとしてはまあまあだったのではないでしょうか。
赤い総絞りの着物の私、この日は他の人のお手伝いも仰せつかって緊張しましたが、着物仲間の着付けのA先生がボランティアで応援に駆けつけて下さったのでスムーズに事が運んで助かりました。ビデオと写真撮影係としてトーチャンも勿論駆り出されました。
結局、今年の演奏活動は5回。少ないけど、私の今のライフスタイルではこれが精一杯でしょう。