<26th Sep Sun>
今朝ワクチンのブースター接種を受けました。先回2回はアストラ・ゼネカでしたが、今回はファイザー。腕を上げると少し痛みますが、今日明日は家でゆったり過ごして、溜まってるオペラやコンサート鑑賞記事でも書いてましょう。溜まってるのであっさりとですが。
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ロイヤル・オペラ・ハウスには以前オーケストラを横から席があり、うんと安かったのでそこで何度も同じオペラを観て、「貧乏なオペラファンにとってロンドンはベスト」とありがたかったのに、数年前に閉鎖されてがっかりですが、時折オーケストラが小編成の場合にそこに座らせてくれるので、そこで9月20日と22日にモーツァルトの魔笛を至近距離で観賞。やっぱり近いとこから観て聴けるのは最高で、観客の反応もよくわかるし、僅か18ポンド。おまけに着物姿も客席の皆さんに見てもらえるので両方とも着物で行きましたよん(→こちら)。
今回は2チームあって回数も多いし、有名歌手が出てるわけではないので外国からファンは来ないでしょうし、まだ怖がって来ない人もいるに違いなくて、オーケストラ・ストール席が激余りだったのを直前に25歳以下の人には10ポンド等の特別措置をして、少なくとも下の方はほぼぎっしり埋まり、盛り上がりました。これで若い人がオペラ・ファンになってくれれば効果ありですもんね。へんてこなプロダクションだったら逆効果でしょうが、この魔笛はマクヴィッカー演出のまともで美しくて笑いも取る演出なので理想的。
近くでちゃんと座れるだけで私は感激で、実は来月もう一回行くのですが、2チームを比較してみましょう。
↓青字がAチーム、オレンジがBチーム、黒字は両チーム共通です。
Music Wolfgang Amadeus Mozart
Libretto Emanuel Schikaneder
Director David McVicar
Revival Director Daniel Dooner
Designer John Macfarlane
Lighting designer Paule Constable
Movement director Leah Hausman
Revival movement director Angelo Smimmo
Conductor Hartmut Haenchen Richard Hetherington
Tamino Daniel Behle Bernard Richter
Pamina Christina Gansch Salome Jicia
Papageno Peter Kellner Huw Montague Rendall
Queen of the Night Aleksandra Olczyk Brenda Rae
Sarastro James Platt Krzysztof Baczyk
Monostatos Peter Hoare Michael Colvin
Papagena Alexandra Lowe Haegee Lee
Speaker of the Temple David Soar Jochen Schmeckenbecher
First Lady Anita Watson Alexandra Lowe
Second Lady Rachel Kelly Hanna Hipp
Third Lady Gaynor Keele Stephanie Wake-Edwards
First Priest Harry Nicoll
Second Priest Donald Maxwell
First Man in Armour Alan Pingarrón
Second Man in Armour Olle Zetterström
First Boy Malakai Bayoh
Second Boy Yanis Charifi
Third Boy Daniel White
パミーナと夜の女王母子は、ぶっちぎりでAチームの勝ち。特に素晴らしかった夜の女王Aleksandra Olczykはきっと今この役でベストな一人でしょうね、メトでもキャストされてましたから。Bチームの女性二人は予想通り全く精彩なし。
男性陣は、タミーノ王子はAチームのダニエル・ベーレがさすが立派な歌唱だけど、Bチームのベルナルド・リヒターの方が声が好みだし(ルックスも声もクラウス君系)、パパゲーノは両方共若くて演技も歌も良かったけど、BチームのHuw Montague Rendall の自然体ではちゃけぶりが抜群で、もう1回観るのが楽しみ。
なので、一般的にはAチーム勝利でしょうけど、私の好みで言うとチーム全体では甲乙付け難いです。最後は好みだから。
Aチーム
私の席からの眺め。いつもと違う種類の人たちで溢れたオーケストラストール