<14th Nov Sun>
久し振りの女王様のお姿を楽しみにしてたのに、直前のキャンセルにがっかり。心配です。
お騒がせ夫婦がNYに到着しましたね。こちらは呆れながら楽しませてもらってます。
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11月7日のアリス・サラ・オットのピアノリサイタル(→こちら)に続き、11日は又サウスバンク。Royal Festival Hallでフィルハーモニアのベートーベンとマーラーでした。
お目当てはマーラーでは一番好きな大地の歌。曲については→こちらをご覧下さいですが、歌がたっぷりのスケールの大きな曲で、テノール/バリトン版の方が好きですが、今回はテノールとメゾ・ソプラノ。
マーラー以外になにかやるのかすら知らなかったけど、まずベートーベンのヴァイオリン協奏曲。でも、ここに来る前に久し振りに泳いだ私はウトウト・・。有名で軽快な第三楽章は楽しく聴けたけど、特に第一楽章が長過ぎる。
ソロは、36歳のロシア系のアリーナ・イブラギモヴァ。先回聴いたのは6月の小さな教会での代役でしたが(→こちら)、今回はオーケストラを従えての堂々の演奏。でも、テクニックはあるけど、音がなんかかすれてて美しくなかったのが残念。楽器が安物?後ろまで聴こえた?
大地の歌で是非聴きたかったのはテノールのアンドレアス・シャーガー。プロムスのリングには行かなかったので、これが初の生シャーガーでしたが、期待通りの立派な歌唱。声量凄過ぎて、最前列の私は時折耳を塞ぎたくなったくらい。想像よりもうんと長身で格好良いし、さぞや舞台映えするワーグナー歌いでしょう。細い声のテノールが好きな私の好みとはちょっと違うけど。
サラ・コノリーは好調で、ドレスのセンスがナンなことが多いけど、この日は素敵でした。
指揮者は48歳のチャイニーズ・アメリカン、小柄なXian Zhang。高めのヒールでエネルギッシュな指揮ぶりでした。
↑以上、私が最前列から撮った写真は見上げる角度も悪いし、カメラも腕前も悪くてパッとしませんが、
↓以下、数列後ろにお座りになったprimroseさんの素晴らしい写真を使わせて下さるというありがたいお申し出に感謝。小さい写真はクリックで拡大します。
↓さて、この大地の歌、来年5月6日に今度はLPOがやってくれます。ラトル夫人であるコジェナとアンドリュー・ステイプルズという、私は二人ともこっちの方が好みの声なので楽しみ。
大地の歌が好きなのは、大好きなクラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト)を初めて生で聴いたのがこれだったからかも(その前から大好きでした)。2011年2月のカドガン・ホールで、トーマス・ハンプソンとパッパーノ大将と一緒でした。かぶりつきで燕尾服のカッコ良いクラウス君にうっとりして、10年経った今でも忘れられないコンサートなのに、余程忙しかったのか、ブログ記事にしなかったのが不思議。
パッパーノ大将と縁が出来たのに、ずっと長い間ロイヤル・オペラにクラウス君を呼ばなかったことに私はずっと怒ってます。 なぜロンドンに来てくれないのと迫った私に「だって、ロンドンにはお呼びが掛からないんだよ」、と言ったクラウス君の言うことを信じてるからですけどね。嗚呼、一体いつヨーロッパ大陸に簡単にオペラ遠征できるんだろう・・。いや、今の面倒臭い手続きがしばらく必要だとしても、この週末からのイタリア旅行で一旦やり方がわかったら、あちこち行き始めちゃうかも・・。