昨夜のROHは金子扶生さんのROHでの白鳥の湖主役デビューが結局フェデリコ・ボネリの引退公演にもなって、忘れられない夜になりました。引退イベントも感動的だったのですが、両方だとtoo muchなので、今日はまずフミちゃんの初オデット/オディールについて。
フェデリコの引退記念のフラワーシャワーでたくさんの花が舞台に投げられました。
少し前に予定されてたのにロックダウンで中止になってしまったので、昨日が待望のデビューだったわけですが、彼女が出るのは昨日と3月19日のNHS職員のための貸切公演だけなので、バレエファンは唯一の機会である昨日集結。たくさんの友人に会えたのも嬉しかったし、休憩時間にわいわいと「フミちゃん、素晴らしかったよね、近くに座ってた人たちも絶賛してたよ」、という報告をして盛り上がりました。声掛けてくれた私の隣のおじさんもブラボーと叫んでました。数あるオデット姫の中からこの日を選んだということは元々フミちゃんのファンなわけですが、期待通り、いや期待以上の素晴らしさへの手ごたえが拍手とどよめきで感じられました。日本人だからと声掛けて下さった方もいた筈で、日本からのファンが来られない分、イギリス在住の私たちがしっかり受け止めましたよ。
特に腕の表現力が際立って、白鳥と黒鳥との違いもはっきりしてて、どちらもゼッヒン素晴らしかったのですが、私は特に黒鳥が好きでした。シャープな動き(見せ所の回転ももちろん)と目の演技だけで妖艶さをが出せる演技力。彼女は入団した時から光るものがあり、仲間たちと「この子は絶対出世するよね」、と皆で確信して見守ってきたのですが、順調に成長、プリンシプルになっただけでなく、いまや看板ダンサーの一人になれたと思います。
仲間うちでカップルになることが多い中、皆が狙ったに違いないイケメンNo.1も射止めた魅力的な30歳のフミちゃんは礼儀正しくてエレガントで日本語も丁寧で美しく、半年前にバレエ・アソシエーションのディナーで同じテーブルになったのですが(→こちら)、大きな瞳が輝いてすらっとして肌も引き締まって、本当に美しい方です。
おまけとして、2013年10月にドンキホーテに抜擢された時の記事はこちら。今よりふっくらして、ダイナミックなキトリでした。
フェデリコの引退イベントも感動的だったので、なるべく早く写真の整理をしますね。