<1st May Sun>
こないだトーチャンに「コロナ発生以来、君はどれくらいオペラやコンサートに行ったと思う?」と聞かれて、「100回くらいかなあ」と応えたら、ほぼドンピシャで(ヒマ人トーチャンは数えたり統計取ったりするのが好き)、今回記事にする内田光子さんが100回目だそうです。
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4月29日はロイヤル・フェスティバル・ホールで内田光子さんのピアノ・リサイタルがありました。彼女のソロを聴くのは久し振り。こないだのユジャ・ワンはかぶりつき席を奮発しましたが(→こちら)、ビジュアル面で期待するものが少ない光子さんは後ろの安いコーラス席でいいかな、と。独特のセンスをお持ちの衣装ですが、今回は今までの中ではまともな方だったと思います。銀色の靴がちょっと・・でしたが。
ウエストミンスター駅で降りて一駅分川沿いを散歩したところ、橋には観光客がたくさんいました。規制が全くなくなったので海外からの観光客も戻ったのでしょう。
巨大オルガンが美しいRoyal Festival Hallのキャパは2,700席。
演奏開始直前の様子で空席状態がわかる通り、満席ではなかったけど、このプログラムでこれだけ入るのはさすが。お得なコーラス席はいつも満席で、後半は空いてる席に移った人たちもいました。
クルターグ・ジェルジュ(→日本語ウィキ)は96歳のハンガリー人作曲家。演目からだと彼の曲をたくさん弾くのかなと思いきや、どれも極端に短くて、私の席から音符が見えましたが、ほとんどがたったの2行。この前衛的でぶっとんだのを、前半はモーツァルトと混ぜて一気に弾いた73歳のDame Mitsuko様。クルターグ演奏聴いたのは初めてでしたが、モーツァルトと時代を超えて不思議にマッチ。そのためにモーツァルトのこれを選んだのでしょうが、新鮮で斬新な選択。
後半は一転してシューマン一曲をベタなロマン派まっすぐに演奏して力量を示し、スタンディングオベーションしてる人も結構いました。アンコールはユジャとは違い短い曲を一曲だけでしたが、皆さん充分満足した筈