<16th May Mon>
今日はなにも予定がなく、家でごろごろするのも罪悪感あったので、ハムステッドのケンウッド・ハウスでお花見と絵画鑑賞。
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5月14日、バービカンでカティア・ブニアティシヴィリのピアノリサイタルを最前列で聴きましたが、普通のクラシックコンサートとはちょっと違ってて、それなりに面白かったけど不満も残りました。
34歳のグルジア人のカティア嬢はご覧の通りのグラマーな美女で、曲が終る毎に投げキッスをたくさんしてくれたし、かぶりつきの客には色っぽい視線を投げ掛けてくれて私でもドキッとしたくらいですから、居並ぶおじさん達はイチコロでしょう。いわば西洋版ユジャ・ワンですが、ぺこっとお辞儀してすぐに引っ込むユジャと違って長い間ポーズしてくれるしフォトジェニックで沢山写真を撮ってしまったので沢山載せておきますね。Cartierがスポンサーらしく、ゴージャスなネックレスもきっとそうでしょう。
不満としては、休憩なしで1時間ちょっとで終ってしまったのにフルコンサート並みのお値段だったし、
曲目がまるでアンコールでやるようなポピュラーなものばかりで知的な一貫性がなかったし、優しい曲はすごくゆっくり弾いて退屈でした。最初の2曲が特にスローで静かに弾いたので、あろうことか、後ろの方から男性の「こんな音楽はクソ食らえだ! This music is shit」という野次まで飛ぶ始末。演目を見ればこれから激しくて難しい曲もやってくれるのに、それが分からない或いは見てないとそういう意見になるのは理解できます。ちゃんとしたクラシックコンサートと言うよりはサロンでまったり弾いてるような雰囲気でしたから。
ちゃんと弾けば充分上手なので、特にショパンのポロネーズとリスト(ホロヴィッツ編曲)のハンガリー狂詩曲は華やかで素晴らしかったです。最後のリストは、このホロヴィッツ自身には及ばなくても迫力のある立派な演奏で、満員のバービカンが総スタンディングオベーション。さっき野次った男性も満足したことでしょう。
彼女のコンサートに又行きたいかと言われると曲目によっては迷うところですが、トーチャンに又彼女が弾くよと教えたらきっと行きたいと言うでしょうねえ。