<11th Jun Sat>
マダム・バタフライのリハーサル後、サザビーズのティアラ展へ。オークションの内覧ではなく女王様のジュビリー祝いの展示のようですが、アルバート公がビクトリア女王のためにデザインしたグリーンのエメラルドのティアラはたしかケンジントン宮殿で見たことがあります。
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6月7日はWigmore Hallに昼と夜2回行ったのですが(その間に動物園とバラ園)、夜のコンサートは想像とは違う形態の贅沢なコンサートだったのでした。
私はテノールを聴きたくて切符を買ったのですが、なんとピアノ伴奏者が一曲おきにソロを弾きまくって、半分はピアノリサイタル。ピアニストが超人気のIgor Levitなので一曲くらいはソロで弾いてくれるといいな、Wigmore Hallで時々弾いてくれるけどメンバーでも良い席が買えなくて実は一度も生で聴いたことがないので、と思ってたら、こんなにたっぷり聴けたなんて。後半はテノールがシューマンとかシューベルト歌ってるのに、ピアノは前衛的なバルトークになって統一感に欠けましたが、そりゃレヴィットですから上手でしたよ。
でも、こんな贅沢なことになって得したような気になって当然なのですが、実は私は不満。だって、それだけ歌が減ったわけですもんね。そう思ったのはテノールが素晴らしかったからで、初めて聴くサイモン・ボーデは私好みの甘くて細い声でうっとりでした。時々クラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト)の声にそっくりだし。
顔写真だと東洋人とのハーフに見えるのですが、1984年ハンブルグ生まれのドイツ人。名前は知ってたけど生で聴くのは初めてですが、今年の夏のザルツブルグ・フェスティバルで魔笛に出るくらいだからオペラでも認められてるってことで、オペラでも是非聴いてみたいです。まずは11月18日にWigmoreでシューベルトの冬の旅を歌ってくれるのがすごく楽しみ。
二人は無名時代から一緒にやってたようです。ボーデは顔写真から東洋人とのハーフに見えるし小柄だと思い込んでいたので、大柄でスキンヘッドのタコ坊主が出てきてびっくりでしたが、高身長のテノールは舞台映えするので貴重。
という訳で、ご贔屓テノールが又一人増えてワクワク。飛行機のキャンセルや遅れが多いので海外オペラ遠征に積極的になれないのが残念ですが。