<7th October Sun>
今日も素晴らしいお天気。日本からの知り合いに会うために大英博物館へ。久し振りだけど、コート・レストランでランチしただけで展示物を見る余裕はなし。入場無料にするために我々納税者が貢献してるのに、恩恵はほとんど外国からの観光客にってのも口惜しいから、時々は行くことにしよう。
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今年4月にイェスティン君(私の愛するカウンターテナーのIestyn Davies)のコンサートで(→こちら )、それまで存在すら知らなかったMiddle Temple Hallにはじめて行って、その麗しい歴史的ホールに感激し、機会があったらトーチャンにも見せてあげようと思ってコンサートの切符を買っておきました。
滅多に有名人が出演するコンサートは行われないので、できれば聴きたくないソプラノのダニエル・デ・ニースを仕方なく買ったのですが、やっとその日が来て、10月3日に行ってきました。
ホール周辺の雰囲気も独特で一見の価値ありなので、コンサートの前に散策しましたが、英国法曹界のメッカであるテンプル地域はたくさんの法律事務所が集まっていて、まるで都心のエアポケットのよう。
静かで知的で良い雰囲気なんですが、とても排他的で、そのエリアへ簡単に入ることすらできません。4月に行った時は最高裁判所のあるフリートストリートからコンサートホールのある路地に曲がろうとしたのですが、どうしても曲がり道が見つからず焦ったのですが、それもその筈、どう見ても建物の入り口という古い扉を開けて入るんです。知らなきゃ、わかるわけねえだろっ
↑ 左の写真は、フリートストリートにある王立最高裁判所。路地への扉は道の向かいにあるのですが、今日は逆側のテムズ河沿いにあるフレンチ風の洒落た建物のアーチをくぐって入りました(右の写真)。でもこの門はコンサート終了後には閉まってました。
↑ 12世紀建造のTemple Church、いつか内部の見学もしてみたいです。入場料4ポンドが必要ということは、きっと価値あるものがあるのでしょう。それとも、ダヴィンチ・コ-ドに登場して有名になったので便乗してるだけ?
建物は新旧混じっているのですが、時代は違っても似たようなスタイルで統一されていて、絵になる街並み。
小さな公園もいくつかあり、7時頃でしたが、中で会議してる法律事務所の人たちの様子もあちこちで見られました。
中世風の石畳の道沿いにあるミドル・テンプル・ホールの中庭には小さな噴水もあり、落ち着ける空間です。
Middle Temple Hallはエリザベス1世時代に法律家によって1562年に建てられたホールで、当時は女王様も頻繁に食事に訪れたという由緒正しく美しい歴史的スポット
今では晩餐会等のイベント会場としてでなく、法律関係の人たちによって日常的に集会所として使われているそうです。
ここでのコンサートはTemple Music(→こちら
)でご覧下さいですが、11月27日にはスェーデン美女ソプラノのミア・ぺルソンのリサイタルもあります。
それに、私が行った2回とも休憩時間に素敵なお部屋でワインが振舞われたのですが、おそらくこれは毎回のサービスだろうと思います。そうであれば、一番安い2階のギャラリー席にすれば、5ポンドでコンサートが聴けてワインも飲み放題というお得な夜を過ごせます。
因みに、ここはお値段によってセクションに分かれているのですが(一番高くて45ポンド)、その中では自由席で、私たちは正面の壁際の堅い木の長椅子で(お尻が痛かったですが)15ポンドでした。
ついでにコンサートのことも手短に書いてしまいましょう。
オーストラリア生まれのスリランカ系ソプラノのダニエル・デニースは媚びるようなぶりっこ態度で女性には嫌われるタイプ。何度か生で聴きましたが声もねっとりして不快なので、コンサートとしては全く楽しみにしてませんでした
その上、「風邪ひいて熱っぽいのでご理解を」というアナウンスまであり、ウヘーっ、いつもよりひどいのか・・・、と不安になりましたが、色んな歌曲をたくさん一生懸命歌ってくれた真摯な態度には好感がもて、ちょっと見直しました。とは言え、感動できる歌唱ではないのですが、幸い途中で居眠りもしたのでさほど長くも感じず、お客さんたちは充分楽しんでいるようでした。
歌の間にしょっちゅう咳き込みながらで苦しそうでしたが、彼女自身も満足したようで、「体調悪くてどうなることかと心配だったけど、ロンドンでの初リサイタルでなんとか上手く歌えてよかった」、と最後に涙ぐまんばかりでした。
Danielle de Niese soprano
Julius Drake piano
John Dowland
Come again, sweet love doth now invite
What if I never Speede?
Edvard Grieg (1843-1907) From Opus 67, Haugtussa
Det Syng (It Sings)
Veslemoy
Blåbaer-Li (Blueberry Hill)
Mote
Elsk (Love)
Killingdans
Vond Dag (Evil Day)
Ved Gjætle-Bekken (By Gjætle Brook)
Hugo Wolf (1860-1903)
Mörike-Lieder, No. 12, Verbogenheit
Mörike-Lieder, No. 13, Im Fruhling
Spanisches Liederbuch, (Heyse) No. 34, Geh, Geliebter, geh jetzt! Spanisches Liederbuch,
Spanisches Liederbuch, (Heyse) No. 2, In dem Schatten meiner Locken
Italienisches Liederbuch, (Heyse) No. 11, Wie lange schon war immer mein Verlangen
Italienisches Liederbuch, (Heyse) No. 46, Ich hab’ in Penna einen Liebsten wohnen
Francis Poulenc (1899-1963)
Fiançailles pour rire, FP. 101
No. 1 La Dame D’Andre
No. 2 Dans L’herbe
No. 3 Il vole
No. 4 Mon Cadavre est Doux Comme un Gant
No. 5, Violon
No. 6, Fleurs
Georges Bizet (1837-1875)
Chanson D’Avril
Adieu de L’hotesse Arabe
La Coccinelle
Tarantelle
結構長かった前半が終わって、私が「もう充分だから、帰ろうね」、と言ったらトーチャンは「いや、最後まで聴きたい、最後のカーテンコール写真も俺に撮らせろ」、ですって。結構気に入ったんでしょうね。
ということで、後半の赤いドレス姿(黒い下着がちらっと見えるのが彼女らしくて下品)の写真はとても良い写真がたくさん撮れました(ピアノ伴奏のジュリアス・ドレイクは一切無視)。これからはトーチャンが一緒の時は撮ってもらおう。
アンコールは英語のミュージカルナンバー2曲でしたが、キュートでコケティッシュでなかなか良かったです。オペラだと浮いてしまう彼女のキャラにはミュージカルの方が絶対合っるわ。
コンサート終了後、テンプル駅に行こうとしたら門が閉まっていたので、仕方なくフリートストリートをチェアリング・クロス駅まで歩いたのですが、最高裁判所とサマセット・ハウスがライトアップされてて素敵な夜景写真をものにできました。クリックで拡大してご覧下さいね。
誰もいないのに床が噴水してた青いイルミネーションのサマセット・ハウス、とてもロマンチックでしたよ
というわけで、いつもと違う場所で音楽聴くのも楽しいし、お気に入りのスポットも散歩できて、トーチャンも喜んだし、仕事が忙しくて疲れたたのに行った甲斐があったというものです。
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