<16th Nov Wed>
昨日のように天気が悪かったらずっとネトフリ観てられるのに、青空の今日はトーチャンが「動物園に行くんだ!」、と。お目当てのトラの子供たちがまじかで見られて大成功でしたが。
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11月13日、日曜日午後3時からWigimore Hallでアメリカ人メゾソプラノのケイト・リンぜーの1時間の短いリサイタルがありました。アメリカでは有名ですがロンドンではさほど知名度がないので、客席の埋まり具合は半分弱くらい。
私がROHで観たのは、2012年2月のドン・ジョヴァンニのツェルリーナ(→こちら)、2015年9月と10月のフィガロの結婚のケルビーノ(→こちら)、2016年1月と2月のエトワール(→こちら)で、ズボン役が爽やかで魅力的なのですが、おそらく男役ばかりであろうエミリー・ダンジェロとは違って、娘役もサマになるチャーミングな女性です。歌ももちろん上手。
フィガロの結婚
ドン・ジョヴァンニのステージドアで。
ほぼ7年ぶりケイトは一気に老けてまるで別人。しっとりした大人の雰囲気があって素敵なのですが、少々ショック。
でも、歌はとても素敵で、優しく囁くように歌う部分でもよく声が通って、うっとり。輪郭のはっきりしない声は好きでは無い筈なのに、誰よりも近い距離で聴くケイトの歌唱はぐっときました。トーチャンが「歌詞が聞き取りにくい声だな」と不満だったのは理解できるのですが、そんなことは気にしない私は大満足。ドイツ語とフランス語でしたが、フランス語の方が向いてる声です。
コンサートのタイトルがSamsaraサムサラ(輪廻)なのですが、ケイトには思い入れがあるらしく、結構長々と説明してくれました。喋る声がまた素敵で。
アンコールはRシュトラウスのモルゲン。アンコールの定番です。
ピアノ伴奏のギャリー・マシュウマンは10月29日にカドガンホールで聴いたグルックのオルフェオとユーリディーチェのコンサートオペラで指揮者だった人。ピアノも上手だしオペラの指揮もするなかなかの人で、これからあちこちで見かけそうな気がします。