<15th December Thus)
寒さは更に厳しくなり、明日はみぞれか雪になるかもですって 会社休んでワーグナーのマイスタージンガーのリハーサルを観に行くんですが、交通の足だけは乱れませんように・・・ちょんちょん(拍手打ってる)
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12月14日、ロイヤル・フェステイバル・ホールのLondonn Philharmonic OrchestraのOコンサートに行きました。
Richard Wagner: Overture, Tannhauser
Richard Strauss: Four Last Songs
Interval
Ludwig Van Beethoven: Symphony No.7
London Philharmonic Orchestra
Christoph Eschenbach conductor
Renée Fleming soprano
アメリカ人の人気ソプラノのルネ・フレミングのおかげで、大きなホールは珍しく満員。
私は少し出遅れて、いつもの真正面かぶりつきではなく、かなり横だったのが不満だったけど
10日前にNYメトHDライブのロデリンダ(→こちら )では、ルネの甘ったらしく重い声がヘンデルには全く向いてなくて辟易しましたが、今日は声を転がす必要は全くないリヒャルト・シュトラウスの歌曲ですから、しっとりねっとりのルネにはぴったりで、ふくよかで艶っぽい声自体をしみじみと味わいました 知性派のルネは、内容の薄っぺらいバロックオペラやベルカントよりも、絶対にこういうのが向いてると思います。
いつもゴージャスなドレスで楽しませてくれるルネ、今回はシックな黒いドレスでしたが、84歳のRシュトラウスが来るべき死を静かに迎えるべく書いた渋い歌曲に、魅力的な死神のようなこの衣装はぴったりで、さすがのセンス (動画でご覧頂くともっとよくわかりますよ)
短いアンコールも一曲歌ってくれて(おそらくRシュトラウス)、20分余りの短い出演でしたが大スターの貫禄でやんやの喝采でした。大ファンらしい初老の紳士が舞台の下から花束を捧げたのはご愛嬌ですが、フラッシュ焚いて写真撮って係員に叱られてました。私もこっそり写真と動画を撮りましたが、すみません、前の人の頭が邪魔で、ろくなのはありません。やっぱり頑張ってもっと良い席を取らないとあらゆる面で楽しみが少ないものだと思い知った夜でした
後半のベートーベンの7番、出だしがえらくのろかったのでウヘーッと失望しながらうとうとしてしまい、11月末に聴いた同じオケのブルックナーもイマイチだったので、LPOは指揮者が誰であっても下手なのかしらと思っていたら、徐々に調子に乗ってきて、最後はスピーディで勢いのある素晴らしい演奏になりました
つるっぱげのクリストフ・エッシェンバッハの指揮をみるのははじめてで、なんだか怖そうな印象ですが、きびきびと無駄のない身のこなしは好感度高いです。