<21st Dec Fri>
この季節は外食が多くなるのですでに太ってしまったけど、どうせクリスマスに食っちゃ寝生活するんだ(すご~く楽しみ)、もう太るだけ太ってみようじゃないの
キーシンに続き、ピアニスト記事が続きますが、凄まじいテクニックを持った若いピアニストで要注目
-------------------------------------------
12月4日、サウスバンクの中ホールであるクィーン・エリザベス・ホールでダニール・トリフォノフのリサイタルがありました。今シーズンは3回行くインターナショナル・ピアノ・シリーズの一つです。
ダニール君は去年チャイコフスキー・コンクールでグランプリ(一位より上らしいです)、その前年ショパン・コンクールで3位という輝かしい経歴を持つ21歳のロシア人。
オペラ歌手でも楽器演奏家でも、世界のひのき舞台に躍り出たばかりの若い人を聴くのが一番得エクサイティングなわけですが、ダニール君の超人的なテクニックといったら
若い男性らしい力強さとめくるめく指使いだけでなく、繊細な部分の音色の優しさが又なんとも言えず美しくて、ばっちり手が見えるベストな席だったので(値段はキーシンの約3分の1)、長~い指が信じられないスピードで個性的に華麗に動くのを唖然として見つめながら、凄いわ~、凄いわ~、と溜息しっぱなし。
Alexander Scriabin: Sonata No.2 in G sharp minor, Op.19 (Sonata-fantasy)
Franz Liszt: Sonata in B minor
Interval
Fryderyk Chopin: 24 Preludes, Op.28
Daniil Trifonov piano
怖いもの知らずの曲目選びも若さゆえでしょうか。超技巧の難曲であるリストのソナタに挑戦しての必死の演奏(汗びっしょり)、そして、違う意味もっと難しいのではないかと思うショパンのプレリュードでの大人びた抑制力。動と静、激しさとの優しさを極端とも言えるほどに演奏しのけて、お見事
しかし、驚愕のテクニックには感嘆したものの、感動したかというと、これがちょっと・・
同年代の若いピアニストということで、10月末に同じホールで聴いたベンジャミン・グローヴナーとどうしても比べてしまうわけですが(→こちら )、技術的にはダニール君のほうが上だと思うものの、でもベン君の演奏の方にあたたかいものを感じたというか、心に響くものがありました。
これって、小さい時からテレビで成長を見守ってきたイギリス人のベン君により親近感を感じるせいでしょうか、それとも、演奏の間の取り方とかの好みの問題なのでしょうか? おそらく両方でしょうね。
でも、ダニール君の音色の美しさはとても気に入ったので、又ロンドンで弾いてくれるのであれば絶対聴きに行きます
尚、カーテンコールのダニール君は年齢相応で可愛いのに、演奏する姿がまるで別人だったのは不思議で、わし鼻だし、すごい猫背なので老人みたいだったのが残念
テームズ河畔のサウスバンクのクリスマス・マーケットも(去年からはじまったと思うのですが)綺麗でしょ
人気ブログランキングへ