<12th Jan Sat>
急に寒くなったので迷ったのですが、幸い脅かされたほど気温は下がらなかったので、昨日、今年はじめて着物を着ました。
ロイヤル・フェスティバル・ホールのジョセフ・カレヤのコンサートでしたが、トーチャンと知り合いお二人の4人で最前列ど真ん中に陣取り、今が旬のトップ・テノールにかぶりつきました
コンサートのことはあらためて書きますが、アンコールでちょっとしたハプニングがあり、初着物お出掛けが更に思い出に残るイベントになりましたよ
アンコールの最後はオペラ椿姫から乾杯の歌でした。
死ぬほど聴き飽きてるので、舞台の袖からカレヤとインディラ・トーマスがグラスを持って現れた時は「ウヘーッ、又これか。新鮮味ゼロ」、とがっくり。
カレヤが手にシャンペングラスを2つ持っていて、一つは指揮者のために決まってるのですが、乾杯する前に指揮することにしたようで、一つ余ったグラスの置き場がなくて困ったカレヤ、
客席で一番近くにいたトーチャンに、「これ欲しい?」、と親切に尋ねてくれたんですね、これが。
だけど、トーチャンったら、「いえ、ノーサンキュー」、なんて言うんですもの、エーッ、勿体な~い
超シャイで慎み深いトーチャンだから私は驚きはしなかったけど、せっかくカレヤがそう言ってくれてんのに好意は素直に受けなきゃ失礼じゃないの~?、ったく~
で、断られて困ったカレヤが、それじゃあさっきから僕の写真撮りまくってる隣の着物の女性に代わりにあげようかなと思った時には、すでに私は「そんなら、私に頂戴!」とばかりに半分身を乗り出していたんじゃないかしら
普段は遠慮深い私にしては信じ難い咄嗟の行動でしたが、着物を着てると人格まで変わって目立ちたがりになってしまうのかもしれません。目の前のカレヤからグラスを受け取った私は、振り向いて客席に向かってグラスを掲げ、「ワーイ」、というゼスチャーまでしちゃいましたから
暗い客席でも目立つ卵色の着物だし、そりゃ印象に残ったんでしょう、終わった時に「良かったね」、と話し掛けてくれた人もいました。
元よりシャンペンが大好物の私、花束の代わりに指揮者に贈られた箱入りのシャンペンを開けたにちがいないので冷えてなかったですが、美味しかったのなんのって 興奮して心臓ドキドキだったので歌は全然覚えてないけど。
「ご苦労様。マエストロの分は飲まれちゃったから、私の差し上げるわ」、「グビグビグビ~」
このコーディネート、実は去年の着物初めと全く同じなんですが、御殿に梅だし、帯もめでたい柄だから、やっぱお正月に着ないとね。
娘時代に、自分で嫌々ノロノロちくちく指から血を流しながら縫ったか、実家の母があっという間に塗ったか覚えてないですが、いずれにしても40年近く経ってるウールです。当時より体重は10キロ増えてますが、それでも基本的には自分サイズなので着付けもしやすいし、日本ではまさか着られない若い柄なのを別にすれば、着物って本当に便利。
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