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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ROHのプロダクション・ワークショップ見学

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<10th Feb Sun>

バービカンからの帰り道、予報通り、雪がちらつきはじめ、あっという間に辺り一帯真っ白雪の結晶

明日になったらどうなってるんだろ? 来週は2、3回着物を着るつもりだったのに無理かしら?

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木曜から土曜までムスメが泊りがけで遊びに来てくれて、一緒に楽しい週末を過ごせましたが、金曜日に休暇を取って出掛けた時のことです。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
トーチャンは珍しく他に用事があったのでムスメと二人で朝家を出て、まず私の会社のすぐ近くにあるスピタルフィールド・マーケットへ。昼休みはなるべくジムに行くのでほとんど来ませんが、手作りのものも売っていて、なかなか楽しいマーケットです。


電車結局何も買わず、歩いて10フ分のフェンチャーチ・ストリート駅に着いたら、私たちが乗る筈だった電車がキャンセルされててがっくり。仕方なく予定を変えてそこでハンバーガー・ランチになってしまいましたが、30分に一本しかないのに、ひどい話。おまけにその次の電車は運転手がまだ到着しないという理由で15分遅れ。ったく、イギリスの電車といったら・・・パンチ!


こういうことはよくあるだろうと思うので、これから行く所もそれがネックなんですが、ようやく乗れた電車で東に向かい、30分掛かってPurfleet駅に着き、そこから15分歩くとやっと目的地に。車がないととても不便なロケーションなので、果たして2、3ケ月前にはじまったこの見学ツアーは成功するのかしらん?

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


そのツアーというのは、Thurrockというロイヤルオペラハウスのセットを作る巨大なスタジオで、以前はもっと近くにあったのに、オリンピックの邪魔になるからと遠くに追いやられたんですね。でも、そのおかげで超ハイテクでエコ・フレンドリーな新しい建物を作ってもらえてラッキーと思っているようです。


詳しくはROHのサイトでご覧下さい(→こちら )。


金曜日だけのツアーで一度の定員はおそらく20人ですが、私たちのグループの参加は僅か6人。そのおかげか、普段は入れてもらえない所にも入れてもらえました。音楽にも詳しいガイド嬢の他にボランティアで年配女性二人も付いてきましたが、その二人はおそらくここのコミュニティの人たちで、オペラやバレエとは無縁みたい。ROHはあまりに遠いから仕方ないですが。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
16世紀から裕福な農家があったところで、住居部分を復元作業中、馬屋はカフェに利用し、巨大な納屋は立派に復活して今ではきれいなコミュニティ・センターになっていて、何もないこの辺りにとっては救世主のようなプロジェクトのようです。

右は後の時代のものですが、この中にすっぽりオリジナルの部屋が残ってます。


六角形のレンガ造りは鳩小屋。黒い納屋は、昔のを9割そのまま使って再現されたそうです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

巨大なワークショップの中は当然写真撮影禁止ですが、5月のフローレスとディドナート主演の湖上の美人のセット作りが始まっていて、私には興味深いことでした。まだ、先日のライブ中継でちょっとご披露されたらせん階段(→こちら )もまだフレームの段階ですが、モデルや完成予定図で見るとえらくまともなスコットランド風。で、装だけでなく、壁一面が大きな赤いタータンチェックの場面もあるらしいですよ。私が座る舞台横の席から果たしてどれだけ見えるか心配ですが。


くつバーミンガム・ロイヤル・バレエのセットもここでやっていて、アラジンを作ってました。


尚、ここでは作るだけで収納スペースはなくウェールズの倉庫まで運ばなければならず、巨大な地下で製作と格納と全て賄うことができるパリのバスチーユのオペラハウスに負けてますねむっ


一時間ちょっとのツアーの参加料は7ポンドで、カフェでコーヒーかお茶が無料で頂けます。もっと近かったら「面白いですから是非どうぞ」、と言いたいところですが、こんな辺鄙なところまでわざわざ行く価値があるかどうか・・・。ムスメは商売柄興味があり、とても喜んだので私たちは行ってよかったと思ってますけど。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
帰りは途中のウエスト・ハム駅で地下鉄に乗り換えてウエストエンドに行き、リバティ(左の写真)とスワロフスキーのクリスタル店に寄ってから、ムスメがよく利用するビーズ専門店宝石ブルー


ムスメはおそらくもうすぐ仕事でまたずっと忙しくなるので、その前に私のバースデー・プレゼント用のネックレスを作ってくれるということで、二人で材料選び。結構手間の掛かるデザインですが、その夜と翌日で完成したので、近いうちにお見せしますね宝石赤


ラーメン夕食は、オープンしたばかりの三越レストランのラーメン・バー

まあ美味しかったですが、味噌ラーメンと豚骨ラーメンしかなくて、あっさり好みの私は不満。その後えらく喉が渇いたので、オペラの前に食べるのも考えものだし・・・。


というわけで、先週末に続き、楽しい3日間でした。


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