<17th Apr Wed>
今日は前から友人とランチの予定だったので会社を午後休むことにしてたのですが、偶然サッチャー
さんの国葬がレストランのすぐ近くのセント・ポール寺院で行われることになり、それなら、家でテレビ観るなり、ついでに沿道ウォッチするなり、いずれにしても一日休んじゃおう、と。
で、結局、テレビで観ることにして、朝からテレビを2台並べてしっかり観ましたが、大勢参列してたサッチャー内閣の元閣僚さんたちは老けても面影はそのまま残ってて(ROHでお見掛けする人たちもいます)、あの頃は政治が華やかだったのでしょうか、久し振りだけど爺さんたちの名前もしっかり覚えてました。単に私が若かったから記憶してるというわけでもないと思うんですよね。
そんなわけで、参列者が早い時間から三々五々集まってくるのが一番興味深かったわけですが、皆さん笑顔で挨拶し合い、大笑いしてる人もいて、天寿を全うした人のお葬式って和みますよね
午後1時半くらいにバンク駅に着いたら、お葬式が終わって1時間半も経つのにまだ物々しい警戒体制で道路も閉鎖中。参列者とおぼしき人たちがぞろぞろ歩いてて、高級車や送迎バスが台待機してたので、皆さん歩いて10分足らずのセントポール寺院まで往復したってことでしょうか?
高い壁の堅強な建物は英国銀行Bank of Englandで、金塊がごっそり置いてあるらしいですよ。私は以前すぐ隣のビルで働いてましたが、武装護衛付きの戦車みたいな車が出てくるのをよく見掛けました。
左: 英国銀行から道を隔ててすぐのギリシャ柱の建物は旧王立取引所Royal Exchange。
右: こちらのギリシャ柱の建物はマンション・ハウスで、金融街シティの市長さんの居所。その隣にあるレストランに予約してあるのですが、ここは通せんぼだから、迂回しないとね。
レストランの前は封鎖されてたので、お巡りさんがお店の人に予約を確認してから通してもらえましたが、こちら側からも写真を撮ろうと思っていたのに、すぐに中に誘導されてしまいました。
1 Lombard Streetという住所をそのままお店の名前にしたレストランはシティでは有名で、いかにもそれらしい金融マンたちがビジネスランチしてます (→こちら )
その雰囲気に溶け込むべく、ビジネスウーマン風いでたちの私ですが、女王様はじめお葬式のパールのネックレスの女性たちに影響されて、私も今日は真珠にしよ。
こういう場所では写真は撮りにくいので最初は遠慮してたんですが、ハンサムな金融マンやウエイターがいたので我慢できなくなり、えーい、もう大胆にパチパチしちゃえっ!
そして、 ご丁寧に、隣のテーブルのピンクのネクタイの若い育ちの良さそうなおにいさんだけアップで狙って・・・
3コースディナーの後は場所を変えてお茶しましょうということで、すぐ近くのコンラン卿のCoq d'Argentへ(→こちら
)。最初の写真の船のような茶色い縞のビルの最上階です。
あら、嬉しい、テラスから考古発掘現場が見下ろせます。
古代ローマ時代、ここに神殿があったらしく、すでに貴重な物品をざくざく掘り出したことが話題になってるんですよ。
ここにはちょっと前まで住友銀行等が入居してたビルがあり、発掘が終わったらブルンバーグ社の大きなビルが建つ予定のようです。ご覧のようにすでに新しいビルがいくつも建てられていて、更に大きく変わりそうなこの辺り、私が働いていた時とはすっかり様変わりだわ。
このレストランは屋上に芝生の庭があることが売り物だったんですが、投身自殺する人が相次いでシティの自殺名所になってしまった今、やっぱりというか、お庭には出られないようになってました。私は行ったことがあり、良い眺めなのに残念。
4月生まれの3人のランチ会でしたが、楽しく喋りまくっていたらあっという間に5時になってしまいました。解散した後、私は折角だからセントポール寺院に行ってみました。桜も咲いて、すっかり春だし。
お葬式は5時間前に終わったのに、まだたくさんの報道陣や警察官がいました。
というわけで、平日にのんびり食事したりするだけで贅沢な気分になれた上、国家的イベントの臨場感も少し味わえました。
明日は会社の戻りますが、アフターファイヴィに楽しみもあって、モーツァルトの魔笛を観に行きます。
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