<1st May Wed>
あら、やだ、もう5月! 4月は旅行以外にオペラやコンサートにも結構行き、オペラ5回、コンサート4回、バレエ1回でしたが、5月はもっと凄いことになってて、もし持ってる切符で全部行くと、なんとオペラ回11回、コンサート3回、バレエ2回の計17回。最近お天気良いし、日も長いので、そんな暗い所ばかりに座ってるのは勿体ないんですが、なんせ、カウフマンとフローレスが出るので。爽やかな快晴だった昨日は、サイモンのマスタークラスの会場近くのリージェンツ・パークでお花見もできました。
ハンブルグでも、ピッカピカの日にオペラハウスに長時間(ワーグナーだもんね)、それもえらく早くから(3時開演)、暗い所にいて勿体無い気がしました。
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ハンブルグのオペラハウスなんて、オペラファンでもあまり行かないでしょうから、「へえ、こういう所なんだ」、と興味を持って見て頂けるかしら?
4月27日の日曜日、ハンブルグ州立歌劇場Hamburgische Staatsoperでワーグナーのニュールンベルグのマイスタージンガーを観ました。
オペラハウスは、街の中心であるアルスター湖、市庁舎から歩いてちょっと、私のホテルからだと7、8分の所にあります。
詳しいことはウィキ(英語)→こちら でご覧頂くとして、当初1678年オープン、1943年に爆撃で焼失、1955年に再建された大きなガラス窓が特徴のモダンな建物です。
宮廷所属ではなく、ハンザ同盟で栄えた商人の町らしく、当初から市民のための劇場だったとのことで、18世紀初頭にはヘンデルがヴァイオリンとハープシコード演奏者だったこともあり、ここにいる間にオペラの作曲もはじめた以外にもなかなかの歴史を持つ由緒正しき場のようです。
見切れ席もなく適度にこじんまりして、オペラ鑑賞には理想的なサイズではないかしら。客席の感じはベルリンのドイチェ・オーパーに似てますが、こちらの方が安っぽさ度が少ないような気もして、悪くない雰囲気だと思います。
前から2列目に座ってる赤い服の女が私ですが、ドレスデンやミュンヘンほど横に長くないので、隅っこから5つ目でもそんなに真ん中から離れてないのが嬉しかったです。これで89ユーロなのもお得感あり。
てっぺんからだとどんな感じかしらと思い、駆け上ってみたら、こんな眺め。
ベルリンのシラー劇場よりは大きいですが、ROHの一番後ろと比べたらうんと近いです。
でも、折角切符代がうんと安いのですから、ここに来る時は平土間がお勧めです。
ロビーは白くて明るく、充分なスペースもあって、クラシックなムードはないですが、機能的で良い感じ。
うふっ、私をハンブルグまで引っ張ってきた張本人のクラウス・フロリアン・フォークトのポスターが。後で知ったのですが、終演後のCDサイン会のお知らせのようです。
近隣の出身で、歌手になる前はハンブルグ・フィルハーモニック・オーケストラのホルン奏者でもあったご当地ボーイであるクラウス君は人気者のようで、すでに長蛇の列。空腹でもあり、並びませんでしたが、日曜の夜ってレストランが閉まってる街もよくあるので、まごまごしてて食いっぱくれたら大変でしょ。
まだ赤の祝祭ムード継続中ですから、今回も又ムスメが誕生日プレゼントに作ってくれた赤いネックレスを付けましょうね。
プリーツのワンピースはノースリーブのホルターネックですが、寒いので上着は脱げません。
しかし、ここのお客さんってば、ドイツの他のオペラハウスと比べるとお洒落度が低くて(時間が早いせいかもしれないけど)、なんだか普通の感じの人が多ったので、こんな格好の私はなんだか浮いてしまったわ。ベルリンやミュンヘンに比べると東洋人がうんと少ないし。
ロビーは各階にあり、こんなお天気の良い日は窓から差し込む陽の光が気持ち良かったです。2回あった休憩の度に徐々に黄昏れていくのも素敵でした。
最上階にはバルコニーもありますが、休憩時間には下の通りに出てた人もたくさんいました。
今回は開演が3時ではランチしてから着付けする時間もないでしょうし、洋服にしましたが、これで街の様子もわかったし、又来る機会があったら、着物で乗り込みたいものです。伝統的な色柄より、すっきりとした着物と帯が似合いそうですよね。
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