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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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歴史的なテニス勝利の日に、ケントのお城でお琴弾きました

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<7th July Sun>

晴れ30度越したのではないかしら、今日は。滅多にないイギリスでは猛暑。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ヤッホー、やっと、ウィンブルドンテニスでイギリス人が77年ぶに男子シングルス優勝の快挙クラッカー  地元なのに外国人が活躍するのをウィンブルドン現象などと揶揄されて長年口惜しい思いをしてきたけれど、アンディ・マリー選手のおかげでやっと雪辱を晴らすことができて、イギリス国民は狂喜。思えば、私がこの国にやってきたのは1979年のウィンブルドン・テニスの最中だったので、今年で35回目になるわけだ。しかし、少なくとも結婚してからは毎回欠かさず男子決勝戦はテレビで観てたのに、ああ、なんということ、こんな大切な年にどうしても用事ができて出掛けなくてはならず、ほんのちょっとしか生で観られなかったのは残念。大急ぎで帰宅する車の中でラジオ実況を聞きながら、「アンディは最初の2セット勝ったから、3セット目はジョコヴィッチに勝って欲しいわあ」、と実は切に願ってたんです。そんな日が来るとは思ってもみなかったけど、そうしないと、間に合わないかもしれなかったのよ。実際、家に着いた時は、「あと1ゲームで試合が終わっちゃうかも」というギリギリのタイミング。結局それからしばらくやってたけど、よかった~、優勝の瞬間に間に合って。ブログ書きながらテレビで全試合観ましたが、結果がわかってるから安心して観られるのもいいですね。これを生で観てたらハラハラしてスリルあり過ぎ。内田光子さんも観戦してましたね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ワンピースアンディのガールフレンドのキム嬢はクールビューティだけど、なにもこんな暑い日に長袖着なくても。色は涼しげなこのレースのドレスはヴィクトリア・ベッカムのデザインだそうだけど、「貴女のこのドレス着るから、観にきてね」ってことだったのかしら?ベッカム夫人自身は裸に近い黒いスリップドレスだったけど。

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で、国家的行事の日にどこに行かなきゃならなかったかと言うと、我が家から車で1時間半くらいのケントのお城。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


チディングストン城Chiddingstone Castle(→こちら )では、(知りませんでしたが)毎年この時期にJapan Dayというイベントがあるそうで、その一環としてお琴を弾かせて頂きました。

暑かったけど、ちゃんとした着物姿をお見せしようと、袷の着物を着ました。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


知り合いのフルート/尺八奏者の方に声掛けて頂いて合奏や独奏したのですが、なんせお琴の練習する余裕などない生活で、これは1年近くも前に決定していたので、「よし、それまでにレパートリーも増やそう」、と殊勝に思ったのですが、やっぱりそんな時間はないまま、本番が来てしまいましたガーン



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ここ数日、必死で練習したのですが、悲しいかな、この年になると、いくら努力しても若い時の腕前には戻らないんでしょうね。でも、まあ、下手な素人演奏でも人前で披露できる日本の伝統芸があるのはラッキーだし、端くれの端くれでもミュージシャンの気分を味わえるだけでも嬉しいので、ぼちぼちやっていきたいと思います。


来月日本に行くのも、実は3年前にネットで買ったお琴を持ってくるのが目的の一つで、二面あれば仲間と合奏したり、糸が切れた時の予備もできて安心。今は糸が切れるのを怖れて、なるべく音を出さないようにして練習してる有様ですが、新しいお琴は自分で簡単に糸が締められるという画期的なお琴なので、やっとちゃんと練習することができます。


今日は、3人で1時間ちょっとの演奏で、私は「六段」、「春の海」、「弦の調べ」(沢井忠夫)を合奏で、一人で「かなりや」と「雨」(いずれも坂本勉)を弾きましたが、満足のいく演奏からは程遠かったけど、大きくずれたわけでもなく、途中で糸が切れなかっただけでも良しとしましょう。


2時からだったので、ちょうどアンディの試合がはじまったばかりで、普段テニスを観ない人でもこんな国家的行事だからこんな所に誰も来ないだろうと思ったら、小さなホールではあっても、立って聴いてた人もたくさんいて、盛況でした。テニスのスコアが気になってラジオ聴きながらだった人はトーチャンだけだったかもしれないけどべーっだ!


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


お庭では弓道と射合いぬきをやってました。小さいけど絵に描いたような美しいお城で、テニスのせいでゆっくり見学できなかったけど、日本古美術コレクションも素晴らしいそうですが、毎年ジャパンデーやってくれるなんて嬉しいですね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

とにかく、緊張の日が終わって一気に気楽になり、アンディも勝ったし、お天気は最高で、ケントのカントリーサイド景色も美しく、素晴らしい日になりました。


来週は毎日フルに働いて、更に毎晩出掛けるので忙しいですが、好天気も続きそうだし、気分良く過ごせそうです。



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