<20th July Sat>
今日の土曜日、我が家に滞在中の友人の大学生のお嬢さんの希望で、車で1時間ちょっとのケンブリッジをご案内しました。
幸い、連日30度を越したに違いないと思う昨日までのカンカン照りの猛暑とは打って変わった曇りで涼しい日でラッキーでした。なんせ我が家のトヨタ車はエアコンが故障したままなので。エアコンがないと苦しいような日はほとんどないですからね。
そして、更にラッキーなことに、この日はケンブリッジ大学の卒業式だったので(一日で全部はやらないでしょうけど)、ガウンを纏った学生ときちんとした身なりの家族がたくさんいて、大学街らしい雰囲気を盛り上げてました。祝賀ランチの設えの中庭や大学ホールも2、3箇所垣間見ることができて面白かったし。
「特別な日なので、いつもは一般公開してるけど、今日は入れてあげないよー」、というカレッジもいくつかあったけど、これも幸いなことに、卒業生パスを持ってるトーチャンのおかげで、どこもすんなり入れました。最近は拝観料を取るカレッジもあるけど、このパスを見せると、同行者も含めてどこも無料にしてくれるはありがたいことです。
しかし、びっくりしたのは、中国人観光客の多さで、団体でわんさか押し掛けて、街中チャイニーズだらけ。こんな一大観光地になってしまった街で、果たして落ち着いて勉強なぞできるのでしょうか?
卒業生もやたら中国人が多かったし、彼らの憧れ度は高そうです。
教会の塔からの眺め。左はキングス・カレッジ、右の写真の右側の白い建物が卒業式場。
カラカラ陽気が続いて芝生が茶色いのが残念だけど、トーチャンが通ったトリニティ・カレッジ、この日は関係者以外立ち入り禁止だったため、こんなに静か。
物理学専攻だったトーチャンにとってはヒーローであるアイザック・ニュートンもトリニティ・カレッジ出身で、カレッジのチャペルの入り口に銅像が。
ケム川ではpuntingと呼ばれるヴェニスのゴンドラのような舟遊びが観光客に人気で、漕ぎ手兼ガイド付きだと大人20ポンドのようです。伝統的には横二人席のボートが、今では増加する観光客を効率的にさばくために大きなボートもたくさん行き交って、それでも大変な混雑ぶり。
観光客には一番人気のキングス・カレッジ、扇天井とステンドグラスのチャペルは入場料7.5ポンドもする。
15世紀のクィーンズ・カレッジと、その裏にある有名な数学橋。
中心から歩くとちょっと距離がありますが、大英博物館とナショナル・ギャラリーとヴィクトリア&アルバート・ミュージアムを一つにまとめたようなフィッツウィリアム博物館と植物園にも行ってみました。
彫刻の中で私が気に入ったのは、私が古代ローマ皇帝の中で一番好きなハドリアヌス帝が寵愛した美青年アンティヌー像。
お酒の神様バッカスの扮装をした全身像が発見されたヴィラ・アドリアーナ(ローマ近郊のティボリ)をいつか訪問したいものだ(前回は行きそびれた)。
伊万里焼や有田焼きも結構あったし、エジプトのミイラの見事な棺桶も美しかった。
世界中の珍しい植物が集まる植物園には、トーチャンは学生時代に行ったきり、私は初めてでしたが、「ニュートンのリンゴの木の子孫」という触れ込みの木がありました(後で知りましたが、トリニティ・カレッジにもあるそうな。トーチャンでも知らなかったのに、日本のガイドブックの情報は凄い!)
日本からの知り合いを何度も案内したケンブリッジですが、今回は大学以外も訪問して、じっくり楽しめました。
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