<27th July Sat>
異常な猛暑が去り、心地良い暑さの中、週末は家でおとなしくしてるので、幸いめまいも起こらず、無理しない程度に日本行きの準備などをしています。今夜はウィグモア・ホールのディアナ・ダムラウに行きますが、その前に買い物しようとかジムに行こうとかは止めといた方がいいでしょうから、代わりにまだ終わってないスコットランド旅行記でも書いてましょう。細かいことは覚えてないので写真中心の旅行記ですが、酷暑に苦しむ日本の皆様には涼しさを感じて頂けるような写真ばかりですので、いわば暑中見舞い。
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6月7日から13日までの6泊7日のスコットランドも、あと一泊を残すところとなり、今日はハイランド地方から湖がたくさんあるエリアに移動します。
後で回復するのですが、朝のお天気はどんより雲。でも、雲が掛かった山はそれなりに美しいので私は好きです
両側に山を眺めながら広々としたグレンコーGlencoeという谷をドライブ。
写真だとその美しさと雰囲気が伝わりませんが、小雨が降ったり雲の合間から陽が差したりする神秘的な景観が美しくて何度も車から降りて写真を撮りました。
平らなイングランドに住む身にとっては山があるだけで、「うおーっ! 山だ、山だ~!それも次から次へと!」、と感動するわけです。登山者もたくさんいました。
全ての写真はクリックで拡大しますが、この写真だけはポツンと建ってる白い家が見えるように最初から拡大しておきますね。渓谷沿いには建物はほとんどなく、冬場はどんなに暗くて厳しくて淋しい所なんだろうと想像すると、北国スコットランドの遠さをあらためて感じます。
湖も多いし、可愛い羊の群れも点在してて、しょっちゅう車から降りて愛でるので、なかなか次の目的地に着けません。
種類もたくさんある中で、顔の黒い羊ちゃんたちが一番可愛いですよね
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今日のメインイベントは、Loch Katrineカトリン湖遊覧。乗船前にここのカフェでランチ。
船は二艘だけで本数も少ないのでネットで予約しておきましたが、1時間コースはサー・ウォルター・スコット、2時間コースはLady of the Lake。 ネットで予約できたのは後者だけなので、細長い湖のほとんどを網羅する2時間コースにしましたが、船は1時間コースの方が大きくて立派だわ。でも、デッキの屋根が写真撮るには邪魔だよね、と悔し紛れに言いながら、乗り込んだら、ガラガラ。
この日は、元軍人とその家族の仲間うち船旅デーだったようで、私たち以外はほぼ年寄りばかり。世界中から観光客が集まるネス湖クルーズとは全く雰囲気が違うローカル色の濃い遊覧船旅でした。
「外は寒いから、下の屋内スペースでお茶でも飲んでましょう」、という爺さん婆さんが多かったのか、上のデッキにいたのは4、5人でしたが、お天気も回復したので段々デッキに上ってくる人も増え、他の船もいなくて安全なので「はーい、誰か運転したい人がいたらさせてあげるよ」、というオファーに喜んだ年寄りたちが何人か舵を取り、あらぬ方向に行ってしまったりもしましたが、スコットランド訛りを聞きながらのんびりと湖上を進む「湖上の美人」号はほのぼのとして良い雰囲気でした。
そう、この湖は、まさにウォルター・スコットが「湖上の美人」を書くインスピレーションを受けた湖で、そうでなければ、中心となる高い山があるわけでもなく、沢山ある湖の中でどうってことない存在なんでしょうが、
オペラファンにとっては、ロッシーニの湖上の美人La donna del lagoの舞台ですから、感激もひとしお
特に、私はこの直前にROHでフローレスやディドナート出演のこのオペラの素晴らしいパフォーマンスを5回も観たばかりだったので感激。ずっとオペラの音楽が頭の中を巡ってました。
オペラについては→こちら をご覧下さいですが、最初は馴染みがなかったのであまり良いとは思えなかったけど、聴けば聴くほど好きになって、5回続けて聴いたら、飽きるどころか、大好きなオペラになりました。
↑ 大都市グラスゴーへの水源地でもあり、これはそのオープニングにヴィクトリア女王が訪れた時に女王様滞在用に建てたロイヤル・ロッジ。でも、祝砲の爆風で窓ガラスが割れてしまい、結局ヴィクトリア女王はお泊りにならなかったそうです
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下船して、有名なローモンド湖に向かう途中にも、美しい湖とスコットランドらしいお城が。
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ローモンド湖Loch Lomondは、船からでないと良さがわからないかもしれなくて、バーロッホという所で駐車しましたが、特に美しいとも思わなかったので、湖で泳ぐ若者グループの写真とか撮ってみよう。
水族館やショッピングセンターもあるのに、人がほとんどいなくてさびれた感じのローモンド湖畔でした。
選択の余地もないし、シーンとしてて開店してるのかどうかわからないような暗いレストランに入って、どうせろくなものはないだろうと思ったところ、メニュ数も多く、意外にもちゃんとした食事ができました。
メインはパスタでしたが、写真は前菜のハギス2種。トーチャンのはよくある形ですが、私のはハギスのフリッターで、衣がさくっとして、旅行中たいしたものは食べてないですが、これが一番美味しかったかも。
ここで、やっと念願のハイランド牛を近くから見ることができたのも収穫。
今夜の宿はスターリングで、翌日ロンドンに帰るのですが、その前にスタイーリング城を見学。またお城か・・とあまり期待してなかったのですが、他とは違う意匠で楽しめました。それが延々と続いた6月のスコットランド旅行記の最終回で、すでに写真は選んであるので、できればこの週末に片付ける予定です。
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