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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ダムラウの歌曲リサイタル、伴奏はハープの貴公子メストレ

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<28th July Sun>

4週間ぶりにムスメが遊びに来てくれました。暑い中、冷房もない職場でしばらくは週末も働いたりして超多忙だった仕事も峠を越して楽になったとのことで一安心。
耳の中に液体が溜まっていると言われたのでてっきり中耳炎と思ったのですが、耳は痛くないし、中耳炎ではないのかもしれません。ま、原因は何であれ、耳に薬をたらしながら、大事を取っておとなしくしてるので、この3日間はめまいも耳の閉塞感もほとんどなく無事です。明日からボリショイ・バレエがはじまり、3回行くのですが、バレエなら多少音が聴こえにくくても構わないしね。

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  London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


7月27日の土曜日、ウィグモア・ホールの今シーズンの最後のコンサートに行ってきましたが、最後を飾るに相応しい華やかでレベルの高いコンサートになりました。


ディアナ・ダムラウには何度も振られてがっかりさせられてるんですが、やっと、久し振りに生で聴くことができて感激だった上、期待してなかった大きなサプライズまで付いて、忘れられないコンサートになりました。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Diana Damrau soprano

Xavier De Maistre harp

Schubert Ständchen from Schwanengesang/Du bist die Ruh/Gretchen am Spinnrade/An die Musik/Ellens Gesang III

Tárrega Recuerdos de la Alhambra (arr. for harp by Xavier de Maistre)

R Strauss Ständchen/Efeu from Mädchenblumen/ Schlagende Herzen Nichts/Wiegenlied/Beim Schlafengehen from Four Last Songs

Hahn Si mes vers avaient des ailes/L’heure exquise from Chansons grises

Chausson Le colibri/Le temps de lilas/La cigale

Faure Impromptu Op. 86

Duparc Chanson triste/L’invitation au voyage

Dell’Acqua Villanelle

アンコールは3曲で、ベルリーニのオペラ「カプレッティとモンテッキ」のジュリエット聴かせどころのアリアと、Rシュトラウスを2曲(最後は「モルゲン」)。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ディアナ・ダムラウをオペラ以外で聴くのは初めてですが、期待通りの鈴のような澄んだ美声は相変わらずな上、オペラの時とは違う優しい声がとても魅力的で、前半はドイツ語、後半はフランス語で、ほぼ全て暗譜で表情豊かに愛らしく高らかに歌い上げ、今が旬の歌手のオーラがたっぷり出てました。

渋い曲目のコンサートが多いウィグモア・ホールにしては、今回はポピュラーな曲も多く、例えばシューベルトはセレナードやアヴェ・マリア等、ベタだけど大好きな曲を歌ってもらえるとやっぱり嬉しいし。
きれいなオレンジ色のドレスはウエスト部分のリボンがダサいかな、ショールも邪魔かな、という感じ垢抜けないのですが、なんと象さんの刺繍入りなのも、気さくで明るい彼女に似合っててユニーク。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    

歌曲の伴奏がピアノではなくハープというのは初めてですが、この組み合わせ、凄く良いですね!

音量もバランス取れてるし、目配せはしなくても隣合わせでお互いの存在を感じながら息もぴったりな二人は、歌と伴奏というよりは対等のコラボレーションで、特に優しい雰囲気の曲にはピアノよりもハープの方がマッチしてます。他の歌手もハープ伴奏でどんどん歌ってみればいいのに。

しかし、相乗効果でこんなに盛り上がったのは、二人とも超一流だったからで、特にハープ奏者が上手だったからこそでしょう。一体となる分、ピアノとよりも、合わせるのが難しいのかもしれないですから。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ソロのハープ奏者としてCDも出してるグザヴィエ・ドゥ・メストレは1973年生まれのフランス人で、日本で今年コンサートも行ったので、日本ではすでに人気があるアーチストなのかもしれませんが、こんな上手なハープ演奏を生で聴くのは初めてです。ハープと言えばまず優しい乙女チックな音色を思い浮かべるのですが、男性ならではの力強さが加味されると、また違う味が出てとても新鮮。

ソロで2曲弾いてくれたのですが、おそらく彼のことは誰も知らなかったであろうウィグモア・ホールは嬉しい驚きに満ちて、ダムラウに劣らない大喝采を浴びましたクラッカー

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

それに、写真でおわかりのように、まあ、なんてハンサムなんでしょ キラキララブラブ!

「クラシック音楽家にしては」、という形容が不要なほどの美貌で、長身で身のこなしも優雅な貴公子然とした彼はどこにいても「あっ、凄い美男子がいる!」、と誰でも振り返るに違いないです。(動くメストレは繊細な指先だけでなく、顔も写真よりもさらに麗しいんですよ)

これだけの腕前ならどんなご面相でもソロ奏者として立派にやっていけるでしょうが、これだけの容姿があればまさに鬼に金棒で、アイドル的なスーパースターにもなれますね星。確かなテクニックとこれだけ変化のある演奏ができればハープ演奏だけのコンサートでも退屈はしないでしょうが、ダムラウとの共演で歌声との相性が抜群ということがよくわかったので、コンサートで歌手をゲストにしたらいいですよ、きっと。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

というわけで、素晴らしいハープ演奏という大きなオマケまで付いて、今まで聴いたウィグモア・ホールのコンサートではベストかも。ハープの奏でる音色と美声のミックスのみならず、ビジュアル的にも「美しいわ~」、と何度もうっとりさせてもらえました。ここ数日、耳の閉塞感で音がきれいに聴こえないこともある私ですが、幸いこの時は耳もすっきりしてよく聴こえたのがことさらありがたかったです。

カメラ同じような写真をアップしちゃいましたが、ボツにしては勿体ないようなビューティフルな二人の素敵な姿がたくさんあって、これ以上は切り捨てられません。クリックで拡大して、象さん柄も見て下さいね。


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