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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ボリショイ・バレエのロンドン公演 白鳥の湖とラ・バヤデール

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<4th Aug Sun>              

爽やかで快適なお天気の日曜日、日本に行く支度も完了し、後はブログをアップデートするだけだDASH!

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                         カメラ写真はクリックで拡大します


7月末から8月中旬に掛けて、ロイヤルオペラハウスで5演目の引越公演してるボリショイバレエ、私は最初の3つだけ行くのですが、7月29日の白鳥の湖と8月2日のバヤデーレをざっと書いておきましょう。日本に行く前で余裕がなく、書くつもりはなかったけど、写真たくさん撮ったんだし、珍しいアクシデントもあったし、とても素敵なダンサーもいたよね。


但し、バレエには疎い私、今回も「あら、ロイヤルバレエとちょっと違うのね」、ということはわかっても、どこがどう違うかまでわからないので悪しからず。

切符を売り出したときにダンサーが発表になってなかったけど、そういう時は初日を買っておけば間違いなかろうというバレエファンのアドバイス通りにしたら、白鳥もバヤデールも、ボリショイの人気プリマドンナ、スヴェトラーナ・ザハロワが登場ブーケ1


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


Swan Lake


Odette/Odile Sveltlana Zakharova

Prince Siegfried Alexander Volchkov

The Evil Genuis Vladislav Lantratov

The Fool Denis Medvedev


3年前のボリショイ公演では彼女はキャンセルしたし、私はザハロワを観るのは初めてでしたが、期待通り素晴らしくて、近くの席から堪能しました。特に人間技とは思えないほどしなやかに曲がる体と手足が彼女の特徴でしょう。


しかし、演技力はさほどでもなく、表情はワンパターン。白鳥の湖では可憐な白鳥とずる賢い黒鳥の二役を全く違うキャラで表現するのがポイントなのに、オデットもオディールもほとんど変わらなかったのが残念で、哀しい白鳥の感情が感じられませんでした。それに、あまりに痩せすぎてて痛々しいったら・・。2年前のキーロフのロパートキナの方が全ての面で魅力的でした(→)。


新聞評はおそらく軒並み3ツ星だったようですが、それは王子様が下手くそだったことも大きな原因でしょう。こいつは、ルックスは決してないのだが、動きが鈍くて重い。2年前にスパルタクスで古代ローマ将軍を踊ったときの私の感想も「ヘナヘナ」で(→こちら )、全く進歩してないこんなダンサーが主役をするほどボリショイは落ちぶれたのか・・。実際、彼だけじゃくて、群舞も不揃いで、ロイヤルより上手とは思えなかったし、オケのひどさは呆れるばかり。


そんな中、男性ソロのでは悪役と道化師がなかなか上手だったのがせめてもの救いで、特にすらっとした悪役はジャンプもシャープで、明らかに王子より受けてました。


尚、白鳥の湖の終わり方は色んなバージョンがあるらしいのですが、これは最後はオデットだけが野たれ死にぬようです。私の安い舞台横の席からは王子が唖然として立っているのしか見えませんでしたが。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


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La Bayadere

Nikiya Svetlana Zakharova

Gamzatti Maris Alexandrova

Splor Vladislav Lantratov

The Golden Idol Denis Medvedev


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

バヤデールがどんなお話かは、以前の記事をご覧下さいですが(→こちら )、仲間もたくさん観に来てて、皆さん白鳥の湖よりもこちらの方がずっと良かったという意見でした。


それと言うのも、主役の男性ダンサーがハンサムな上に上手だったので、女性は皆ノックアウトされたからでラブラブ!


藤原竜也の面影もあり、沖雅也の雰囲気もあり、目付きによっては若い頃の美輪明宏風でもあり、ちょっと東洋っぽい感じのVladislav Lantratov君、実物は写真よりもっとチャーミングなんですよお恋の矢


で、


ザハロワとのケミストリーも白鳥カップルよりはずっと良くて、これは素晴らしいパフォーマンスになる!と思ったのですが、


なんと、アクシデントがあり、妙な雰囲気になってしまったのでした!!


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ソロルが、もう一人の重要人物であるガムザッティと踊っているときに、なんと二人がジャンプ中に空中で衝突したんです叫び 

彼が彼女の足を蹴ったように見えましたが、すぐにガムザッティのマリア・アレクサンドロヴァがすっごく憮然とした表情で引っ込んでしまいました。びっこひかないで歩けたわけだし、怪我をしたわけではなく、ただ機嫌損ねただけだろうと思ったのですが、その後全く出てきませんでした。すぐに病院に運ばれたという話もあるのですが、それならすぐに代役を立てますよね? 


だけど、なんと、そうはせず、明らかにここは主役ダンサーが踊っている場面だろうに、そこは空いたままで脇役ダンサーだけが続けるんですもん、本当はガムザッティがクルクルと回転する筈の部分をちょっとだけ脇役ダンサーが代わりに回転したりして、ダンサーの顔もこわばってるように見えたし、ヘンテコな雰囲気が漂いました。観客も顔を見合わせながら、「どうしたんだろうね?」、とそわそわザワザワ。


私は舞台ばかり見てたのですが、トーチャンによると、踊りの合間の拍手の時に伝令が指揮者の所に来てなにやら指示し、指揮者は音符を6ページめくって一部すっ飛ばしたそうです。指揮は下手でも、こういう非常事態の収拾には優れた司令官になれる彼を見直してしまいました。 しかし、それって、もしかしたら、こんなことはしょっちゅうあって慣れてるだけなのかも。やっぱり変かな、ボリショイバレエむっ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


というわけで、ガムザッティ王女の写真がないのですが、華奢なザハロワに比べるとうんとがっしりした体格で顔立ちも個性的なマリア・アレクサンドロワは、今回は白鳥のオデットも踊ってるし、ザハロワと並び称されるほどのダンサーらしいので、実力発揮するほど観られなかったのはとても残念。


8月5日の眠れる森の美女は彼女が主役の予定だったのに当然キャンセルでがっかりしょぼん

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


しかし、そんな事故があっても観に来て良かったと思えたのは主にこの美青年のおかげで、途中で上半身裸になるのですが、逞し過ぎず、ほっそりとして、でも程よい肉付きで美しかったことキラキラ 
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
うんと近くの席なのにヨダレあせるしながら双眼鏡で食い入る私に、きっとトーチャンも呆れてたことでしょうが、こんな美しい光景を見逃してなるものですか!べーっだ! 

先輩プリマとの空中衝突の件では彼がきっと責められるんでしょうが、ただでさえ醜い足の引っ張り合いで揉めてるボリショイ・バレエにいたらなにされるかわかったものじゃないから、いっそロンドンに移っておいで!

ポルーニンの抜けた穴埋めに君はまさに理想的だから大事にしてもらえるよ~。


   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


そして、実は彼は白鳥の湖で上手だった悪役ダンサーないの! ロシア人の名前って覚えられないから気付かなかったんだけど。そして、メイクが異なるせいだけじゃなくて、表情も身のこなしも役柄に合わせてがらっと変えてたしね。立派、立派。


ぐぅぐぅ明日は眠れる森の美女を観に行きますが、日本に行く前に感想書いてるヒマはないので、写真だけで勘弁して下さいね。




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