<26th Nov Tue>
昨夜はROH地下小劇場でのジョン・トムリンソンのワーグナーのマスタークラスにトーチャンと行ったのですが、生徒は下手な方が観る方は面白いし、教える方もやりがいあるに違いないですね、きっと。ニュージーランドのメゾソプラノの若いおねえさんは上手過ぎて突っ込むところがなく、トムリンソンも「ドイツ語の発音がちょっとおかしいのぉ」、くらいしか言えなくてつまらなかったけど、来週から始まるパルジファルのアンダースタディのそんなに若くもないイギリス人テノールは、声も悪くないし声量も充分だけど硬くてゴツゴツだったのが、45分後には見違えるようにソフトでスムーズでなって、マスタークラスの醍醐味を味わえました。その後トムリンソンのインタビューもあり、立見席だったのですが、2時間退屈もせず楽しめました。明日は午後会社を休み、パルジファルのリハーサルに行きます。
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11月21日、カルロス・アコスタとナタリア・オシポワのバレエ「ロミオとジュリエット」を観に行く予定だったのですが、直前にカドガン・ホールのアンスネスに乗り換えました。カドガンは大した人は滅多に出ないのでノーマークなんですが、幸いかぶりつきの良い席が買えたので。
Mahler Chamber Orchestra & Leif Ove Andsnes
Stravinsky Dumbarton Oaks
Beethoven Piano Concerto No. 2
Stravinsky Septet
Beethoven Piano Concerto No. 4
Leif Ove Andsnes director/ piano
チューリッヒ・インターナショナル・オーケストラ・シリーズの一環で、アンスネスがピアノを弾きながら指揮もします。観客に背を向けてピアノを弾くので顔は見えないけど、角度としては私の席がベストでしょう。
何故こんな流れが阻止されるようなストラヴィンスキーとベートーベンの組み合わせなのかわからないし、私はお目当てはアンスネスのピアノだけなのでストラヴィンスキーは余計で、「そんな時間があるならもう一曲ベートーベンのコンチェルトを弾いてよ」、と言いたいくらいでしたが(キーシンはやったことあるよ、ベートーベンのコンチェルトを一晩で3曲)、まあ、2曲やってくれただけでもありがたいと思わなくては。
大袈裟なアクションはなく淡々とした演奏ですが、正確無比なテクニックは凄い、といつものことながら感心しっぱなし
間違いなく、今一番上手なピアニストの一人です
特にベートーベンのコンチェルト4番って、こんなに華やかな曲だったっけ? 彼が弾くと素敵に聴こえるわ~
最初の曲はオケの抜粋メンバー数人だけでしたが、2曲目のストラヴィンスキーはアンスネスも参加。かなり前衛的な曲でもあり、音符を見ながらの演奏し、オースティン・パワーのような黒縁のダサい眼鏡かけてました。 そんな姿を観客には見せたくなかったようで、終わったらすぐに眼鏡を外してしまいましたが
残念なのは、彼の謙虚な人柄を示すがごとく、カーテンコールがいつもあっさりと短くてすぐ去ってしまうので良い写真が撮れないこと。これもキーシンとは対照的。
アンコールは一曲ソロでやってくれました。何も言ってくれないので何だったのかわからないけど(キーシンはちゃんと教えてくれるぞ)、きっとベートーベンだったに違いなくて、明るくて軽やかで素敵な小曲でした
などと、仲間との評価もついついキーシンと比べてしまうのでした。そのキーシン、来月聴けるので楽しみ。
というわけで、素晴らしいコンサートの帰り道に幸せをかみ締めながら歩けば、街も美しく見えて、洒落たエリアのスローン・スクエアの控え目なクリスマスデコレーションが素敵
この日は午前中だけ出勤して、一旦家に帰り、すごく寒い日だったのですが、着物で行くことにしました。着物だとトーチャンが駅まで車で送ってくれるので、寒いところを歩かなくて済むので楽なんです
寒い時には羽織にしましょう。赤い総絞りは娘時代に誂えてもらったものですが、日本では一度も纏ったことがなく、ロンドンに来てから使ってます。
寒い時には羽織にしましょう。赤い総絞りは娘時代に誂えてもらったものですが、日本では一度も纏ったことがなく、ロンドンに来てから使ってます。
丈が短いので流行からは外れてますが、折角持って来たんだし、こんな寒い日はジャケット代わりに重宝します。
無地の着物に、帯はこの夏日本で買った椿柄の半幅。
紺色の着物に紺地の帯というのもナンでしょうけど、洋服感覚で、帯が主役のコーディネートにしたつもり。
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