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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ユジャ・ワンのピアノリサイタル

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<18th Feb Tue>

昨日は午後3時から五輪アイスダンス競技をライブでしっかり観ましたが、美男美女がたくさん出てきて実に美しいスポーツですね。フィギュアスケート、イギリスではオリンピック以外ではほとんどテレビで観られないので、今回は時差で大変でしょうが来月は世界選手権も行われる日本の皆様が羨ましいです。

今日の夕方の。トーチャン「どこ行くの?」、私「・・・・・・・」、「まさか、またドン・ジョヴァンニじゃないだろうな」、「・・・・・・・・・ガーン」。 でも、今日は行って良かった! だって、ついに犠牲者が出て、テノールが違う人でしたもんね。 そのことは又あらためて書きますが、その前に一昨日のコンサート記事をアップしておきましょう。

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ロンドンには、ポリーニ、アルゲリッチ、バレンボイム、ペライヤ等の巨匠も来てくれるのですが、彼らはもう何度も聴いたし、聴く度に上手になることは望めない大ベテランよりも、生で聴くのであれば世界のトップグループにのし上がったばかりの若いアーチストがエキサイティングでワクワクします。


27歳になったばかりで既に輝かしい経歴を持つ北京出身のユジャ・ワン(王羽佳)、今月バービカンでロンドン・シンフォニー・オーケストラのfeatured artistとしてオケとの共演3回、ソロリサイタルを一回やってくれるので、理想的なかぶりつき席が直前に放出されたのを運よくキャッチして、2月16日のバービカンのリサイタルに行ってきました。 ありがたいことに切符は15ポンド、キーシンの四分の一なので、トーチャンも連れてってあげました。



Prokofiev
Sonata No 3 in A minor, Op 28
Chopin Sonata No 3 in B minor, Op 58
interval

Kapustin Variations for Piano, Op 41
Chopin Nocturne No 1 in C minor, Op 48
Chopin Ballade No 3 In A-Flat Major, Op 47
Stravinsky Petrouchka: Three Movements for Piano


アンコール(5曲)

①ラフマニノフのヴォッカリース

②わからないけど、ストランヴィスキーかな

③ショパンのワルツ

④ホロヴィッツのカルメン変奏曲

⑤Tea for Tea 「二人でお茶を」



超技巧派のピアニストとして知られているらしいユジャ・ワンですから、ガンガン系の曲は期待以上の素晴らしさで、最前列の斜め後ろから見上げて、手もばっちり見えたのですが、その目にも留らぬ速さと正確さに仰天叫び

こんな小柄な上にそんなに力を入れて鍵盤叩いているようには見えないのに、あんな迫力ある音が出るのでしょうか。背中と腕の筋肉が演奏に伴ってピクピク動くのが観察できたのも興味深かったです目



    


サンダル

素足も目の前にあるわけですから、実によく見えましたが、あんな高いピンヒールでよくペダルを踏めるものだとびっくり。歩くのもは本当にしんどそうでしたよ。


ワンピース実は、前半は違うドレスだったんです。まさか着替えると思わなかったので写真がないのが残念なんですが、体の線がしっかり出る銀色のラメ入りの長いドレスはチャイナ服風の深いスリット入りで、シルバーのハイヒールはさらに細いピンヒールででした。


シルバードレスは座ると太ももまで丸見えでしたが、足には自信があるんでしょう、よくミニスカートで登場するようですが、後半のタイトな黒いミニスカドレスもよく似合ってて、写真で見るより細い足でしたよ。


     


顔はネットの写真で見たより素朴な感じであどけなくてチャーミングなユジャちゃん、最後はこんなにたくさんの人が立ち上ったのをここで見たことがないと言う凄いスタンディング・オベーションクラッカーでしたが、それはもちろん彼女が若くて可愛いからではなく、もちろん演奏が素晴らしかったからです。


    


静かな曲はまだまだで、叙情性が不足なので、ショパンのソナタとかどショパンに聴こえなかったし、バラードはまあまあだったけどノクターンはぎこちなくて、ガンガン系の曲と比べると拍手も少なかったでしたが、速くて力強い曲は期待以上の正確さと凄まじい迫力でした爆弾


最初のプロコフィエフも得意なガンガン系で素晴らしく、ジャズっぽい演奏も上手でKapustinのVariationsも良かったですが、一番実力が発揮できたのはやっぱりぺトリューシュカとカルメンのヴァリエーション。こういうのが上手なピアニストが私の一番好きなタイプですドキドキ 彼女の弾くカルメンはYoutubeで聴けます(→こちら )。


2月20日はLSOとラフマニノフ3番を弾いてくれるのですが、もちろん売り切れだし、その日はオリンピックの女子フィギアスケート決勝なのでリターンも狙いませんが、きっと素晴らしいコンサートになるに違いないです。


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