<29th Mar Sat>
寒さもおさまったぬくい土曜日ですが、転んですりむけた顔ではみっともなくてどこにも行けないので、家でおとなしくしてました。明日からは早くも夏時間。
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3月27日、眠れる森の美女The Sleeping Beautyを観に行きました。
バレエはオペラほど熱心ではなく、「ま、折角ROHのサポートフレンズになってるんだから、たまには観に行かなくちゃ勿体ないもんね」、というくらいの気持ちなんですが、そんな私でもこの日の眠れる森の美女はとても楽しみにしてたんです。
なのに、なのに、あちゃ~っ!、お目当てだった主役のオーロラ姫のナタリア・オシポワがキャンセルしちゃいましたよ~~っ
それも当日の午後になって発表するんですもの、もうがっかりったらありゃしない 前日のリハーサルで背中を痛めたとのことですが、降板を知らない人もたくさんいたみたいで、舞台でアナウンスされた時に「え~っ、そんな~」、という集団落胆の溜息がもれ、「金返せ~っ」、と大声で叫んだおっさんもいました。誰なのか見えなかったんですが、あれは若い男性ではなくておっさんの声だと思いますが、アンフィシアター席から叫び声は聴こえたので、そんな高い席を買ってるわけじゃなし、そんなみっともないこと言うなよな~。(かく言う私は、「よかった、高い席買っておかなくて」、としみじみと思ったわけですけどね。実は少々高い席のリターンがあっても買う覚悟でウォッチしてたので、運良く(この場合は運悪く)ゲットできなくて本当によかった・・・)
おっさんのように叫ばなくても、彼女目当てに来て苛立ってる人(ほとんでしょうけど)の前で踊らなきゃいけない代役は可哀相だし、緊張するに決まってますが、今夜の生贄は崔由姫さん。
コリアン・ジャパニーズである由姫ちゃんは先月この役を初めて踊ったんだそうですが、まだ慣れてない上に、入団したばかりでも今やロイヤルバレエの看板スターになってるオシポワの代わりというのは大変な役目で、そのせいか、いつもはしなやかで艶やかな笑顔がチャーミングなのに、体も表情も硬いように私には見えました。
頑張ってる由姫ちゃんには申し訳ないんですが、「うーん、オシポワだったら、もっと高くジャンプできるし、全てのポーズがシャキっと決まって、後ろ向きに背中を曲げるシーンは軟体動物だからすごい角度でのぞけられるだろうになあ」、とずっと不貞腐れて想像してました。
由姫ちゃんはもちろん下手ではなく、カーテンコールでも大きな拍手もらってたし、そろそろプリンシパルになってもおかしくないのにと思う人もたくさんいる程の実力はあるんだけど、やっぱりオシポワとは格が違いますもんね。
ルックスは、由姫ちゃんの方が上でしょう。オシポワは研ナオコだから(この前のジゼルの写真ご覧下さい→こちら
)
ルックスと言えば、ロイヤルバレエでは新顔のマシュー・ゴールディング、私は初めて生で見るんですが、「バレエ界のブラピ」と呼ばれているくらいだからすっごいハンサムかと期待するじゃないですか?今日の目的のひとつは彼でした。
だけど、メイクが下手なのか(ダンサーは自分で化粧するそうです)、写真やレッスン場面を映像で見る程美形じゃなくてがっかり
プリンシパルだから踊りは上手なんでしょうが、王子様は出番少ないし、上横から見下ろすアッパースリップ席からではよくわかりませんでした。以前は舞台横の席も出てたはずなのに、急にオーケストラを増やしたのか、今回はその席は売ってもらえなかったのも失望の巻。
マシューは、ブラッド・ピットというよりは、口元とかがF1ドライバーのセバスチャン・フェテルに似てるように見えました。私はブラピよりはフェテルの方が好きなのでいいんですけどね。
ブルーバード役の高田茜ちゃんも光ってました。それもその筈、茜ちゃんも今回の眠り姫ランではオーロラ姫に抜擢されて、とても上手だったと評判です。
そんわけで、日本人ダンサー、特に女性陣が眠り姫では大活躍してるんですが、小林ひかるさんもオーロラ姫の一人で、しかも今回は初めてご主人のフェデリコ・ボネリとの主演としての初共演ですから、そりゃ行かなくちゃってことで、来週月曜日に行きます。近くで見たいので、立見席ですけどね。
って、なんだ、結局、バレエはついでと言いながら、結構行ってるじゃん。はい、困ったものです。
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