<19th Apr Sat>
トーチャンは風邪が悪化して熱出したので、私が一人でスーパーマーケットに食料の買出しに行き、滅多にない機会なので、「あら、こんなものもあるのね」、とあれこれ発見しながら長い間見学して楽しかった。 って、トーチャンに言ったら、「そんなら、これからはいつも一人で行ってくれてもいいんだぜ」って言われそうだけど、それは嫌よ、重いから。
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ネトレプコがキャンセルしてすったもんだの騒ぎになったファウスト、今や一流オペラハウスで主役を張るソニア・ヨンチェバSonia Yonchevaと、うんと格下のアレクシア・ヴォルガリドウAlexia Voulgaridouの二人で代役を入り組んだ日にちでシェアすると発表になった時に「私は一勝二敗」と書き(→こちら )、ヨンチェバは22日まで待たなくてはならないという羽目になって泣いてたのですが、その後、執念でリターン切符を拾ったり、運よく友人から切符が降ってきたり、逆に持ってる切符を譲ったりして、この調子だと3勝1敗になりそうです。
すでにヨンチェバを2度観ることができたのはラッキーで、5月にアムステルダムのファウストに出る彼女を観に行こうかとも思っていたので(結局それは彼女がキャンセルしたのでアムス行きも中止)、思いがけずロンドンで観ることができて二重にラッキー。
4月4日の初日についてはすでに書き(→こちら
)、22日にもう一回行くのですが、この辺で二人を比較してみましょう。
Director/ David McVicar
まず、どんな下手くそなんだろうと心配してたギリシャ人のアレクシア嬢を11日に観たんですが、怖れていた程ひどくなかったどころか、なかなか上手でしたよ。前半は緊張のあまり猫背だったせいか少々老け気味のルックスで、脇役で出てくる隣人のおばさんと大して年の変わらない姉妹みたいに見えましたが、ヨンチェバよりはふくよかで艶のある美声で、元々は美人だし後半は若々しく見えて、素敵でした。熱演したのになぜか拍手が少なかったのは可哀相でしたが、一応ネトレプコの代役に恥じないパフォーマンスだったと思います(アレクシアの写真は下の方に出てきます)。
でも、そんなに大差があるわけではないけれど、やっぱり誰の軍配もヨンチェバの華やかさもある澄んだ声に上がるのではないかしら。特に、ヨンチェバは高音もコロラチューラもきれいに決まるだけでなく、低い声が魅力的なのが強みで、聞かせどころではない普通に歌う部分にもうっとり
スマホで舞台裏から写真撮ってるのは裏方さんかな?
ところで、びっくりしたのは、隣に座ったレギュラー客のおばさんが「ヨンチェバは妊娠してるのよ」、と教えてくれたことで、「どこでそんなニュース知ったんですか?」と尋ねておけばよかったものを、後でネットで確認取ろうと思ったら見つからないので、ガセネタだったのかしら?
でも、そう言われてみれば、たしかにお腹が少し膨らんでるように見えて、ファウストに誘惑されて妊娠するけど棄てられて赤ん坊を殺してしまう不幸なマルグリートの残酷な場面に私とそのおばさんは「うわーっ、どんな気持ちで演じてるんだろね」、と思わず顔を見合わせてしまいました。
写真でもたしかにそう見えるでしょ? 或いは、妊娠ではなく、単に太っただけ?
「あ、今お腹の赤ちゃんが動いたわ」、「えっ!、ほんと?」って言い合ってるようにも見えたりして・・・
やっぱり、マルグリート妊婦が二人か・・・?
(追記:Ryouさんがコメントで、「ヨンチェバ自身がFBで妊娠を公表してますよ」と教えて下さったので、確認しました。秋に出産だそうです。やっぱりそうですよね、このお腹ですから)
もし、ヨンチェバが妊娠してるとしたら、折角いまネトレプコの代役で一気にのし上がったのに、ちょっと勿体ないような気もするけど、オペラ歌手はかなりの腹ボテになっても歌えるから、無事に出産して来年7月のトラヴィアータには予定通り出てくださいよね。
他の人たちは初日の記事で書いた通り、漫画チックな悪魔のブリン・ターフェルと、えらくシリアスな兄役のサイモン・キーンリーサイドの対比が面白くて、踊りもユニークだし、近くで観るとより楽しいプロダクションです。
カレヤも悪くないけど、ちょっと聞き飽きたので、29日のリサイタルの切符は売っ払ってしまったわ。去年、舞台からカレヤにシャンペンを頂いた恩を忘れたのか?(→こちら ) だって、最近の人気を反映して、切符代が高くなったのよね。
来年4月のマダム・バタフライに1回だけ出てくれるアレクシア嬢、着物姿が似合いそうね。
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