<9th May Fri>
今週は1回しか仕事に行かなかったけど、その分遊び回ったわけで、書くことがあっという間に溜まってしまったわ。今週末は家でのんびりする予定だけど、その前にまずユリアちゃんをアップしましょう。
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5月7日、バービカンにロシア人ソプラノのユリア・レジネヴァを聴きに行きました。
4年前にヴィヴァルディのオペラで聴いてその上手さにぶったまげたんですが(→こちら )、一言で表すと、ネトレプコのふくよかな声にバルトリの軽やかなコロラチューラをふりかけたようなユリアちゃん。最強のコンビネーションではないでしょうか
今まだ24歳のユリアちゃん、17歳でロシアを出た後カーディフで2年、ロンドンで1年学んだそうです。 ロンドンではバービカンの一部とも言えるギルドホール・スクール・オブ・ミュージックだったので、ここで歌うことを夢見てたに違いないですね。先週、トビー君が出演したギルドホールの卒業生リサイタルにもいつか出て欲しいものです。
前半の青いベロア生地のロングドレスは、動くと照明で光沢して舞台映えします。
後半は真っ赤なロングドレスで、すっきりと若々しく、笑顔が可愛い小柄なおでこちゃんにぴったりね。
Handel
Sinfonia from Agrippina
'Pugneran con noi le stelle' from Rodrigo
'Carmelitarum...O nox dulcis' - Recitativo & Aria from Saeviat tellus
Concerto grosso in G minor Op 6 No 6
Salve Regina
(Interval)
Geminiani Concerto Grosso in D minor No 6, La Follia
Handel
'Pensieri, voi mi tormentate' from Agrippina
'Un pensiero nemico di pace'
Concerto grosso in D major Op 6 No 5
'Come nembo che fugge col vento' from Il Trionfo del Tempo e del Disinganno
Il Giardino Armonico
Giovanni Antonini director
Julia Lezhneva soprano
ロッシーニやモーツァルトも歌うユリアちゃんですが、この日はヘンデル尽くしのプログラムで、オケの水増し演奏が少々長過ぎたのは退屈でしたが、今シーズンのバービカンの中で一番心待ちにしてたコンサート、期待通りのユリアちゃんの厚味のある美声と素晴らしいころころコロラチューラにうっとり
アンコールは2曲で、皆がよく歌うお馴染みのヘンデルのオペラ「リナルド」のLascia ch'io piangaをしっとり歌った後は、これもヘンデルだと思うのですが、締めはハレルヤ、ハレルヤと明るく転がす短い曲でした。
実力はあってもまだバービカンを埋めるほどの知名度はないので、上の階の観客をストール席に移してなんとかガラガラの雰囲気をまぬがれた感じでしたが、客席はやんややんやと盛り上がり、ユリアちゃんもとても嬉しそうだったのは良かったです
言わばイギリスが育てた歌手で、ユリアちゃんお得意のヘンデルならやっぱりイギリスなわけだし、できればイギリスをベースにして大飛躍して欲しいものですが、まず来年6、7月にROHのドン・ジョヴァンニにツェルリーナ役で出てくれるのがとても楽しみ。この役はこないだのプレミエでかなりコメディ要素が強かったのですが、ユリアちゃんの演技力はさていかに?
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