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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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サイモンの声楽マスタークラスやら公園散策やら

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<13th May Tue>


今日は、パートタイム勤務になったからこそできる一日の過ごし方ができました。



     

音譜まずは、ベーカー・ストリート駅近くにあるRoyal Academy of Musicで10時からイギリスが誇る世界的バリトン、Simon Keenlysideのマスタークラスへ。


一年前にもここでサイモンのマスタークラスがあったのですが、その時は宣伝不足だったのか可哀相なくらい客が少なかったですが、今日のDuke's Hallは半分くらいは埋まってました。でも、ロンドンで歌の勉強してる人はたくさんいるんだろうに、観客の多くは私やトーチャンみたいに単なる野次馬だなんて、勿体ないことです。見学は無料なんですよ。


サイモンの写真は撮れませんでしたが、寒い朝だったのでツイードのジャケットで現れ、脱いだら水色のシャツに紺色のベスト、グレーのズボンにうぐいす色のソックス、茶色の靴で、こげ茶色の帽子(ボルサリーノ)も持ってました。


実はサイモンは昨夜のロイヤルオペラハウスの椿姫を体調不良ということでlキャンセルしたのですが、オペラは代役がいるけど(昨日はロシアの銀髪男ホロストフスキー)、マスタークラスはそうはいかないので頑張って出てくれたんでしょうが、何度か咳き込ん以外は元気そうで、いつものように熱心にメモしたり学生にアドバイスしたり、休憩なしで3時間近くエネルギッシュに奮闘してくれました。老眼鏡でしょうか、黒縁の目がねを何百回も掛けたり外したりしてたのは見てても煩わしかったですが。


サイモンも学んだこの音楽学校(訂正:サイモンはRoyal Northern College of Musiだそうです)の学生が対象で、バリトン5人とメゾソプラノ1人でしたが、レベルはかなり高く、特に紅一点のSofia Troncoso嬢はすぐにでも大舞台に立てる歌唱力で、サイモンも「素晴らしい!言うことなし!」ということですぐに終わってしまいました。やっぱり、マスタークラスは下手くそ相手の方が断然面白いし、すぐに効果が現れて上手になるのが醍醐味です。


で、サイモンが口を酸っぱくして何度も繰り返したのは、「頭を使え!」でした。「アメリカや東欧で声の良い歌手はたくさんいるが、彼らは頭使ってないから」って・・・にひひ。 喋り方からら察するところ5人のバリトン君たちは皆イギリス人だと思うのですが、「頭を使ってよく考えるのをイギリス人歌手の特徴にしようぜ、俺がやってるように」、というのがポイントでしょうか。知性派で知られるサイモンらしい指摘です。


シューベルトやシューマンのドイツ語歌曲が多かった中で、私が一番楽しめたのは魔笛のパパゲーノが自殺しようとする場面を歌ったバリトンの男の子。サイモンのパパゲーノは何度も観てるので、彼自身の役作りがよくわかって面白かったです。


     

ラーメンサイモンから一番近い席でとても楽しめたマスタークラスが終わったら外は雨だったので、ベーカーストリート駅の隣のSoho Japanという日本食レストランでランチをし(私はカキフライ、トーチャンはとんかつ)、食べてるうちに晴れてきたので、すぐ近くのリージェンツ・パーク晴れ



     



ブーケ2ブーケ2

今年は色んな花が例年より早く咲いてるので、バラが満開かもと思ったのですが、まだ早過ぎました。


少しは咲いてたけど、有名なロ-ズ・ガーデンはまだほとんどが蕾すらありませんでしたもんね。


又、来月行ってみましょう。


     

     


    

雨人間よりも鳥の方がずっと多くて(写真の大きな鳥はheronサギでしょうか)やけに空いてるリージェンツ・パークでしたが、また雨が降ってきたので(最近こういうわけのわからない天気の日が多い)、デパート「ジョン・ルイス」へ。我が家もあちこち老朽化して改装しなくてはと思ってるので、台所ユニットとカーペットを選ぼうとしたのですが、私とトーチャンの意見を合わせるのが難しくて、果たして近いうちに実現できるのかしらん?



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