<21st June Sat>
ピッカピカの晴天なのに暗いオペラハウスで過ごして勿体ような気がするのに、セットの設置に問題であったナクソス島のアリアドネのリハーサルは予定より大幅に長引いてしまいました。安い値段で見せてもらうリハーサルなので文句は言えませんが。
しばらく忙しかったので、旅行に行ってから1週間も経ってしまいましたが、やっと先週末のスパ旅行の写真アルバムをアップできます。おそらく3回(ホテル編、ディナー編、観光編)に分けての備忘録になる予定ですが、まずはホテルから。
-------------------------------------------
写真はクリックで拡大します
6月13日(金)、ウォリックシャーにあるウォルトン・ホールWalton Hallに泊りました。
女性4人の日本で言えば一泊温泉女子会みたいなものですが、あまりにもリーズナブルな値段なので、実は「部屋やロビーは古ぼけてて食事も手抜きなのではないかしら?」、と心配だったんです。だって、こんな凄い元貴族の館で、朝食と3コース・ディナー(2人でワイン1本付き)で74ポンドよ。
でも、そんなことは全くなくて、お天気に恵まれたこともあり、とても気持ちよくゴージャズで楽しく過ごせました。車があれば、ストラッドフォード観光の際には是非ご利用下さいませ。いつもこの値段かどうかはわかりませんが。
入り口はこちら こちらはお庭から
シェイクスピアで有名なストラットフォード・アポン・エイヴォンの近くにあるWalton Hallは、貴族としては位が一番低いbaronet(準男爵とでも訳すのかしら?)ではあっても16世紀から続く由緒ある館で、現存の建物は18世紀半ばにクラシックなジョージアン様式で建てられ、その後19世紀にはロンドンで最も美しい建物の一つであるSt. Pancras駅ホテルやハイドパークにあるアルバート・メモリアルと同じ有名建築家Sir Gibert Scottによって増築され、今のちょっと仰々しいビクトリア朝風になったそうです。
では、まず玄関ホールにご案内しましょう。
ホテル内の調度品は1930年風シックにまとめられていて、重厚な建物とはちょっとミスマッチのところが可愛くて良い感じ。繊細なステンドグラスもあちこちにありました。
本館の隣にはこじんまりしたチャペルと墓地もあり、日曜日にはミサもあるようです。
ウエディングも売り物のようで、メインレストランは結婚式用に設えてあり、たくさんのウエディング・ゲストがホテル中に溢れてました。こう言っちゃなんですが、あまりおハイソな人たちではなかったので、これもきっとお値段控え目なんでしょうね。
私が泊ったお部屋は本館にある広いプレミアルーム。
渋い色調でまとまっていて、モダンなバスルームはスペースがふんだんにあり、窓からは玄関とお庭も見えました。
日本のツアーでも泊ることがあるらしいのですが、馬屋を改装した別館や新館利用になることが多いようです。
65エーカーのお庭はとても全部お散歩はできませんが、川も流れてて白鳥も泳いでます。
私の極彩色のワンピースはまるでビーチリゾートね、と言われましたが、ディナーには着替えますので。
小さなウォルトンの村のパブでランチ。レバーとオニオンとチップスにサイダー(アルコール入りのリンゴ酒)。
田舎道を車で走っていたら、子羊の大群がいたのですが、この子たちがバ~~バ~(イギリスではメーメーではなくバーバー)と一斉に異様な大声で悲痛に泣いていたので何事かしらと思ってたところに羊飼いのお爺さんが来たので質問したところ、「ああ、あれは、親羊が毛を刈られるんで子供たちから離されたんじゃよ」、とのこと。そうなんだ、「ママ~、パパ~、どこ行っちゃったんだよ~」、という産まれて初めての悲しい経験だったのね。かわいそうに
あ、毛を刈られてすっかりスリムになった親たちが何匹か帰ってきたようです。
「あたしも早く刈ってもらって、子供のところに帰りたいわん」
緑の中にポツンと建ってるとますます立派に見えるわ~
ホテルに帰ったら、はーい、スイミング・タイムよ~。私はこれが一番楽しみだったのよね。2月前にジム辞めるまでは週に2、3度プール行ってたのに、それ以来全く泳いでなかったから嬉しくて、随分長い間必死で泳いだわ。最初はこんなに空いてたのに、村の子供たちのスイミングレッスンも始まって段々混んできちゃったけど。
プールから出て、またお庭を散歩。曇ってきちゃったのは残念だけど、川に掛かってる美しい橋も見えるでしょうか?
人気ブログランキングへ