<20th July Sun>
午後はROHでJette Parker Young Artistsの公演、夜はテレビでモンティ・パイソン引退公演の生中継を観ました。前者は毎年行ってますが、今回は舞台も衣装も力入ってたし、パフォーマンスも(特に女性陣が)素晴らしかった。後者は、今やったらまああんなものでしょうが、年食っても元気にやってるのを見て嬉しくなりました。
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昨日の土曜日、3度目のAチームのラ・ボエームに行きました。3回ともほぼ同じ角度からなので同じような写真ですが、このプロダクションはこちら側から観ないと駄目なのであしからず。以下の写真はクリックで拡大します。
どんなオペラなの?と仰る方は以前の記事(→こちら )をご覧下さいですが、パリの貧しい詩人とお針子の悲恋物語で、要するに人気TV番組フレンズの貧乏&悲劇版みたいなものです。ひょうきんな場面もあって惨め一色でないところが救で、音楽的にもきっちりよく出来てるプッチーニの傑作ですから、初めてオペラをご覧になる方にもお勧めです。
Director John Copley
4日前のライブビューイングの時は妙におとなしかったヴィットリオ・グリゴーロ君は本来の姿に戻ってのびのびと大声を張り上げ、そういう時は静かに歌う部分とのメリハリもつけやすいのか、変化に富んだ素晴らしい歌唱で始終聴き惚れました。嫌というほど聴いてるロドルフォもこんな風に歌ってくれたら何度聴いても飽きないわ~。うっとり
歌はエネルギー全開だったのに演技はいつもより控え目だったのは暑さのせいだったのかも。普通だと子犬が尻尾振るようにちゃかちゃかしてるのに、昨日はそうでもなくて、ずっと汗だく状態で、あちこちで布をピックアップしては汗を拭き拭きしんどそうな感じでした。
で、それならばと私は期待したんですよね。最後の幕でランニングシャツ姿になったらカーテンコールまでずっとそのままでいてくれるのではないかと・・・(前回はそうだったのよね)。でも、残念ながら、2回目と同じタイミングで長袖シャツ着込んでしまいました。筋肉モリモリの腕がセクシーだったんですけどね~
すごく暑い日で観客も暑くてふーふーしてたので、不順な動機の私だけでなく、ランニングシャツ姿の方が皆さん涼しさを感じることができて感謝したと思うんですけどねえ。更に、いっそ上半身裸になればマッチ・ベター。って私って毎回そう言ってる?
同じオペラを何度か観てもその度に少しづつ振る舞いが違うことが多いので退屈しないのですが、特にグリゴーロのアクションや表情は毎回他の人より違ってることが多いような気がして、嗚呼このままだと、リハーサルを入れると6回分買ってある今年秋の愛の妙薬、全部自分で行ってしまいそう・・・
アンジェラ・ゲオルギューは、手加減しないグリゴーロと比べたせいか声量が乏しく感じましたが(他の人も皆そうですだけど)、今日はここにいる人にしか観てもらえないのに手を抜かず、少々大袈裟だけど全身演技が上手だとあらためて感心。
カーテンコールでサプライズがあり、客席からバラの花が降ってきたのです。私と同じ側だったのでアンジェラの表情がよく見えたのですが、ムンクの叫びのようなあの驚きようからすると、フラワーシャワーがあるのは知らなかったに違いなくて、カーテンコールの彼女はいつも同じポーズと表情で計算されたクールな絵になってるのに、昨日は全く違ってたのが面白かったです。
バレリーナの引退公演の時ほど花の量は多くなかったけど、誕生日でもないのになぜでしょうね? あれだけ喜んだってことは、20代半ばの若いツバメ君のしわざ? それとも、今日がROH本公演の千秋楽だったから?
コッリーネとショナールがアンジェラのために床に散らばった花を必死で拾うの図。ほれ、ショナールさん、拾うのはそろそろ諦めて列に戻って下さいね。どうせアンジェラは見てないし・・・
ムゼッタのイリーナ・ラングはモルドバ出身の34歳で、華やかな容姿と適度に厚味のある声で印象的。
穴のないキャストで、男性陣も水準高かったです。長身揃いだったのでグリゴーロがちっちゃく見えたのはナンでしたが、特に普段は一番目立たないショナールがなかなか光ってて気に入りました。ハンサムな上に衣装も一番素敵だしね。
というわけで、このところ3つ続いた現代読み替えオペラ(マノン・レスコー、マリア・ストゥアルダ、ナクソス島のアリアドネ)と同時期に見たら、この古~いプロダクションのオールドファッションさ却って新鮮で、これも来シーズン限りでお払い箱かと思うと淋しいです。実は今日、Jette Parker Young Artistsの公演があったのですが、コジ・ファン・トゥッテでこの屋根裏部屋が利用されて、なかなか良い感じでしたよ。
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